JFA、Jリーグ、全60クラブが浦和サポ暴徒化騒動に対する共同メッセージ「健全なサッカー環境を構築」

 日本サッカー協会(JFA)とJリーグ及びJリーグ全60クラブが共同メッセージを発表した。

 JFAの規律委員会は19日、浦和レッズに対して来年度天皇杯の参加資格のはく奪および譴責の懲罰を科した。事の発端は、先月2日の『天皇杯・ラウンド16 名古屋グランパスvs浦和レッズ』の一戦において、名古屋グランパスに0-3の完敗を喫した浦和レッズの多数のサポーターによる暴徒化騒動。70名以上の浦和レッズサポーターがピッチに乱入し、暴力行為、威嚇行為、器物破損行為等、計8件の違反行為に及んだ。この事案について、JFAの規律委員会は「日本サッカー史上、過去に類を見ない極めて危険かつ醜悪なもの」とし、「“2024年度天皇杯(天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会)の参加資格の剥奪”というこれまでに対象者に科した懲罰よりも重い懲罰を科すことが相当であると判断した」としている。

 その中で21日、JFAとJリーグ及びJリーグ全60クラブが共同メッセージを発表。今回の一件を「日本サッカー界全体の問題として厳粛に受け止める」としつつ、「二度とこのような行為が起こらないよう断固とした姿勢で取り組んでいく覚悟」と強調。また、「われわれサッカー界は、老若男女の誰もが安心・安全にサッカーを楽しめる環境を広げるべく、強い使命感と責任感を持って取り組んでいく考えです」と日本サッカー界が目指すべき先を再確認している。

 日本サッカー協会(JFA)、Jリーグ、Jリーグ全60クラブ共同メッセージは以下の通り。

日本サッカー協会(JFA)の規律委員会は9月19日、8月2日開催の天皇杯JFA 第103回全日本サッカー選手権大会ラウンド16 名古屋グランパスvs浦和レッズ(8月2日 CSアセット港サッカー場)で発生した事象に関し、浦和レッズに対して懲罰を科しました。

JFAの司法機関(規律委員会、裁定委員会、不服申立委員会)は独立した機関であり、司法機関の決定についてわれわれは関与することはできません。極めて厳しい決定ではありますが、本日開催したJFA理事会およびJリーグ実行委員会で、日本サッカー界全体の問題として厳粛に受け止めることを確認しました。

ファン・サポーターの声援や熱気によって生み出されるスタジアムの熱狂的な雰囲気は、チームや選手の背中を後押しし、サッカーをより魅力的なものにするための重要な要素です。しかし、一部の者たちの短絡的な行為によって安全で楽しいはずのサッカー観戦環境が暴力や暴言、威嚇、破壊で侵されるようなことがあってはならず、日本サッカー界として今回のような違反行為を断固許すわけにはいきません。もし、こういった行為を起こす、あるいは繰り返す者がいた場合、一切の関係を断つ覚悟で健全なサッカー環境を構築してまいります。

今回のような危険な状況を招いたことについて、浦和レッズをはじめとするクラブ、そしてサッカー界全体が真摯に受け止め、二度とこのような行為が起こらないよう断固とした姿勢で取り組んでいく覚悟です。 繰り返しますが、われわれサッカー界は、老若男女の誰もが安心・安全にサッカーを楽しめる環境を広げるべく、強い使命感と責任感を持って取り組んでいく考えです。

公益財団法人日本サッカー協会
公益社団法人日本プロサッカーリーグ
Jリーグ全60クラブ

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