「ここ、モノレール通ります」 まもなく延伸か「新町田街道」 町田街道のバイパスつながる

慢性的な渋滞が発生している町田街道のバイパス、新町田街道の未開通区間が完成へ近づいています。渋滞緩和の効果だけでなく、この道路はモノレールを通すことが想定されている場所です。

途切れていた新町田街道がまもなくつながりそう

 東京の八王子市と町田市を結ぶ「町田街道」のバイパス、「新町田街道」。その未開通区間の建設が佳境を迎えています。

 場所は町田駅の北側、町田市民病院から、さらに北の木曽団地に至る約1km。木曽団地から先は、中央分離帯も広くとられた幅25mの近代的な道路が4km近く(常盤駐在所北交差点まで)、町田街道に並行して通じています。木曽団地で途切れていた新町田街道が、再び町田街道に合流するまでが、いま建設の進んでいる区間です。 この区間は地図で見ても、「なぜつながっていないんだろう」と思えるほどですが、現地は、かなり深い谷あいの住宅街です。建設区間の周辺には“心臓破り”といえるほどの急坂も点在しています。 この谷を一気に跨ぎ越す「旭町陸橋」が延伸区間のハイライトといえ、すでに上下線の架設が完了し、照明などの設備工事も進んでいます。谷の下から見上げる陸橋は、まさに空の上の道。ですが、将来的にはもっと高い高架橋も別に建設されるかもしれません。 というのも、この区間を含む新町田街道は、大部分が「多摩都市モノレール」の延伸ルートとされているからです。既存区間も中央分離帯が広く取られており、沿道にはモノレール延伸ルートであることをアピールする看板もいくつか見られました。 多摩都市モノレールを多摩センターから南へ、町田まで延伸するプロジェクトは、いまだ事業化されていないものの、2021年12月に延伸ルートが選定されて以降、地元では熱を帯びています。町田市モノレールまちづくり推進室によると、前出の看板もルート選定以降、計画をアピールするために設置したものがあるということです。 とはいえ、モノレールのルートはけっこう複雑なうえ、どこを通るのか、いまいちイメージしづらいものがあります。町田市も、まずはモノレールの導入空間となる道路整備が必要としていますが、そのなかでも導入空間がイメージしやすい新町田街道の延伸は、事業化への気運醸成につながるかもしれません。 ただし、実際にどのような構造になるかは、モノレール延伸が事業化してから都を主体に設計されることとなります。 新町田街道の建設区間は、各種工事の工期からすると、2024年には開通しそうな勢いです。なお、町田市民病院から南は、6kmほど先の南町田グランベリーパーク駅付近まで延ばす計画があります。※一部修正しました(9月21日11時24分)。

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