玉山鉄二ら、松本潤主演「どうする家康」新キャスト11人発表

【モデルプレス=2023/09/15】嵐の松本潤が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(総合テレビ、毎週日曜午後8時~/BSプレミアム・BS4K、毎週日曜午後6時~)の新キャストが発表された。

【写真】吹越満・津田寛治・玉山鉄二ら「どうする家康」新キャスト発表

◆松本潤主演「どうする家康」

今作は、希代のストーリーテラー・古沢良太氏が新たな視点で、誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を描いた、スピード感あふれる波乱万丈のエンターテインメント作品。

国を失い、父を亡くし、母と離れ、心に傷を抱えた孤独な少年・竹千代(のちの家康/演:松本)が、三河武士の熱意に動かされ、織田信長(岡田准一)、武田信玄(阿部寛)という化け物が割拠する乱世に飛び込み、死ぬか生きるかの大ピンチをいくつも乗り越えていく。

◆玉山鉄二ら新キャスト11人発表

信長の死後に豊臣秀吉(ムロツヨシ)と和睦、五大老の一人として君臨する関ヶ原の戦い西軍総大将・毛利輝元(もうり・てるもと)を吹越満、戦国の雄・上杉謙信の後継者・上杉景勝(うえすぎ・かげかつ)を津田寛治、才気あふれる五大老・最年少大名の宇喜多秀家(うきた・ひでいえ)を柳俊太郎(※「柳」は正式には旧漢字)、秀吉の正妻・寧々(和久井映見)の甥・小早川秀秋(こばやかわ・ひであき)を嘉島陸、上杉家の政治・外交を担う参謀・直江兼続(なおえ・かねつぐ)をTAKAHIRO。

茶々(白鳥玉季)と家康の対立で胃を痛める片桐且元(かたぎり・かつもと)を川島潤哉、幕府政治の裏側で暗躍するフィクサー・金地院崇伝(こんちいん・すうでん)を田山涼成、並外れた知力の儒学者、家康ブレーンに抜擢される林羅山(はやしらざん)を笑い飯の哲夫、徳川新時代を支える“イカサマ師”本多正信(松山ケンイチ)の息子・本多正純(ほんだ・まさずみ)を井上祐貴、徳川の行く末を託された浅井三姉妹の末娘・江(ごう)をマイコ、茶々・豊臣秀頼(作間龍斗)親子を支えた最後の戦国武将・大野治長(おおの・はるなが)を玉山鉄二が演じることが発表された。(modelpress編集部)

◆毛利輝元(もうり・てるもと)役/吹越満

西の大国・毛利、関ヶ原の戦い西軍総大将。信長の死後に秀吉と和睦、五大老の一人として君臨する。秀吉の死後、家康に対抗して政権の主導権を狙う野心家。三成に呼応して挙兵、関ヶ原の戦いで西軍総大将を務める。

<コメント>

― ご出演にあたって、今のお気持ちはいかがですか。

歴史に詳しくなく、その時代の言葉や所作についてあまり知識のない僕にとって大河ドラマへの出演はこっそりビクビクなのです。やってはいけないことやってしまわないように、事前のリハーサルは手を抜けない。全ては監督の指示やスタッフの助言と知識・技術なくしては成り立たない。秀頼の子役の重松(理仁)君の方がよほど貫禄あったっす。僕が毛利輝元に見えてたらスタッフのおかげ、ホントに感謝です。もしダメだったらごめんなさい。

― 戦国時代を舞台にした大河ドラマに数多く出演されていますが、戦国大河ならではの魅力や大変さはございますか。

過去の大河ドラマでは、僕の役はお公家さんというか麿というか、なよなよした弱っちいキャラクターが多かったのですが、今回は武将。鎧を着けてのあぐらはきつかったぁ。股関節が痛くって。もともとあぐらが苦手なんですが、そんな僕の隣にいた津田寛治さんは、スタッフさんにこっそり小さな座布団を手配してくれたの。正座やあぐらをするとき足が痺れないように使うヤツをね。優しいなぁ。津田さんとの刑事以外の役での共演は楽しかった。

◆上杉景勝(うえすぎ・かげかつ)役/津田寛治

戦国の雄・上杉謙信の後継者。秀吉に臣従し、越後から会津へ転封となるも、五大老の一人として存在力を高める。秀吉の死後、自国の軍備増強に専念し、家康への対立を露わにする。

<コメント>

― 演じる人物の印象はいかがですか。

ただ単に家康と敵対する大老ではなく、上杉家を守ってきた当主として心より御家繁栄を願っていた実直な武将であることを念頭において演じました。徳川家康の人生は、今の時代を生きる若い人たちにシンパシーを感じさせるのではないかと思います。ティーンエイジャーにも観やすく作られている「どうする家康」を日本の若人がご覧になることで、自国のこれからに思いを馳せて頂けるのではないかと期待しています。

― これまで上杉景勝に対してお持ちになっていたイメージがございましたら教えてください。

やはり謙信の息子というイメージが強く、エリート武士なのかなと思っていましたが、今回演じさせて頂くにあたって監督さんとお話を重ねるうち、野性的で骨太な一面をもつ武将であることが浮き彫りになりました。そんなふうに荒々しくも、それだけではないクレバーな一面も持つ景勝を目指しました。

― 戦国時代を舞台にした大河への出演は「天地人」以来14年ぶりですが、戦国大河ならではの魅力、醍醐味を感じることがありましたら、理由と共に教えてください。

400年以上も前の戦国時代の真偽は曖昧な部分も多いと思います。「歴史は勝者によって作られる」という言葉もあるように、学校で教えられる歴史も全てが史実では無いかもしれません。でも、だからこそ戦国時代はドラマに向いているのではないでしょうか。沢山の歴史的事件があったのにその真偽ははっきりせず、それ故いくらでも多面的に想像できるという、ドラマの作り手にしたらとてもファンタスティックな時代だと思います。

― 好きな古沢作品がございましたら教えてください。

「ALWAYS 三丁目の夕日」や「探偵はBARにいる」など、ダイナミックに物語が展開していくエンターテイメント作品が圧巻ですね。映画を観るときはどうしても仕事目線になってしまうのですが、古沢作品はまさに仕事を忘れて楽しめます。若い人にも人気の「どうする家康」ですが、若人のカリスマである松本潤さんが晩年の家康をどう演じるのか、とても楽しみです。

◆宇喜多秀家(うきた・ひでいえ)役/柳俊太郎

幼き頃より秀吉に重用され、五大老の一角となる。唐入りでも目覚ましい働きを見せた名将。豊臣家への忠義は厚く、西軍副大将として大軍を率い、裏切り者・家康を追いつめる。

<コメント>

― 演じる人物の印象はいかがですか。

まさか自分が五大老の武将を演じるとは思ってもみませんでした。「どうする家康」の錚々たる面々の中に参加できたことをとても勉強になりましたしとても幸せに思います。

― 宇喜多秀家に対してお持ちになっていたイメージがありましたら、教えてください。

宇喜多秀家という武将にもともと持っていたイメージとしては、小早川秀秋に裏切られ島流しにあったという大まかなことしか知らなかったのですが、今回演じるにあたって色々調べてみて、その後の物語などもとても魅力的な武将だなと思いました。

― オファーを受けた際のお気持ちはいかがでしたか。また、印象に残っている大河作品がございましたら教えてください。

大河ドラマに出るということは役者をスタートしてからの目標のひとつでもありましたし、小さい頃から祖父母と共によく拝見していたので、とても感慨深く思います。「新選組!」や「篤姫」などがとくに記憶に残っています。

― 五大老の皆さんとのお芝居が多いかと思いますが、ご一緒されていかがですか。

五大老の中で圧倒的に若い武将なので、共に五大老を演じる先輩方の迫力に終始圧倒されています。あの緊張感の中でのお芝居はとても刺激になりました。五大老の他にも、特に石田三成役の中村七之助さんとのお芝居が多いのですが、七之助さんのお芝居にはとても感動致しました。

◆小早川秀秋(こばやかわ・ひであき)役/嘉島陸

秀吉の正妻・寧々の甥。秀吉の後継者として期待されつつも、秀頼誕生後は小早川家の養子に押し込められる。その複雑な心理に家康は付けこむ。関ヶ原の戦いでは戦況の鍵を握る。

<コメント>

― 演じる人物の印象はいかがですか。

「どうする家康」は、いち視聴者として観ていたので、この作品に参加できることはとても嬉しく光栄でした。それも関ヶ原の戦いで戦況の鍵を握る小早川秀秋役、とてもワクワクしています。小早川秀秋の人物像ですが、幼少期に秀吉の後継者候補として見られていただけの資質を持ち合わせており、また秀頼誕生の前と後で秀吉から手のひら返しを受けたことで、どこか屈折した一面も秘めている印象でした。緊張が大きいですが、関ヶ原での決断に影響を与えた秀秋の生い立ちを胸に秘めながら撮影に臨みます。

― これまで秀秋に対してお持ちになっていたイメージがありましたら、教えてください。

関ヶ原の戦いで裏切り者として名が知られている武将というのが最初のイメージです。もともとのイメージが少なかった分、調べていくと、裏切り者だけではない、いち大名としての力強い一面や不遇な過去を生きてきたことなどを知りました。小早川秀秋の人物像を多方面から捉えることができました。

― 印象に残っている大河ドラマがございましたら、理由と共に教えてください。

僕の中で記憶に残っているのは、初めて出演させていただいた「江〜姫たちの戦国〜」です。大河ドラマに初めて出られることへの嬉しさと重厚感のある現場の雰囲気に圧倒された感覚を今でも鮮明に覚えています。

― 好きな古沢作品がございましたら教えてください。

古沢さんの作品の中で特に好きなのは「コンフィデンスマンJP」です。毎回えーっ!と驚かされるトリックの連続に毎週ワクワクしながら見ていました。その古沢さんが脚本の大河ドラマに演じる側での参加は嬉しくてたまりません。この先、どう展開が進んでいくのか、どんな小早川秀秋と出会えるのか楽しみでいっぱいです。

◆直江兼続(なおえ・かねつぐ)役/TAKAHIRO

上杉家の政治・外交を担う参謀。会津の軍備増強を進めていたところ、家康から難癖をつけられると、家康の政治を糾弾する“直江状”を返信、会津征伐のきっかけを生む。

<コメント>

― 演じる人物の印象はいかがですか。

直江兼続は、権力や利益に流されず、信念と義を貫く胆力ある偉人の印象があります。組織のナンバー2でトップと対等に政治を動かせる決断力を持ちながら引きどころを心得ている…。私自身普段の活動で同氏と近い立ち位置で物作りをする事が多くあります。そして殆ど同じ年。なので、強い親近感を感じました。同時に、気骨あるその生き方に憧れを強く抱きました。直江兼続を演じるにあたり、個人としての思いと、側近としての考えの2つの気持ちの持ち方を大切に心掛けました。津田寛治さん演じられる上杉景勝と同じ時間を過ごせたことに心が熱くなりました。

― これまで直江兼続に対してお持ちになっていたイメージがありましたら、教えてください。

これまでの直江兼続のイメージは「スゴイ兜かぶった、喧嘩っ早い人」でした。改めて学ぶと「愛するものと信念を守るために困難から目を背けない義の偉人」だと感じました。

― 「平清盛」「どうする家康」と、これまではスタッフとして関わってこられたと思いますが、大河ドラマに対して抱いていた印象はありますでしょうか。

これまでスタッフとして大河ドラマに関わってきて抱いた印象は「見えない設定部分が膨大で凄い!」でした。それはドラマの中のリアルさの追求でした。例えば平清盛で「一風変わった村で踊られる舞の創作」をした時の事です。

「こんな踊りがあったらドラマとして面白くない!?」と言う発想からのオファーなのかと思ったら違いました。「あの時代、隣の国から海を渡り集落を形成し独自の文化を形成した村がありました。そこではカマキリ舞と言うものが存在する事が分かりました。文献を幾つも調査しここまで判明しましたがここで行われた舞の手法は見つからなかった。なのでこの部分を創作したい。この場所の地形は…文献から想定される衣装は…手には…」と、とても繊細に歴史を愛し文学して、そこから生まれるロマンの上で作品が成り立っていることを知りました。

今回の「どうする家康」も同じくです。リアルとロマンの追求が大河スタッフの魅力だと思っております。個人的に好きな大河ドラマは、直江兼続が主人公となる「天地人」は勿論です。さらに1977年作「花神」が堪りません!!力がモノを言う時代に知の武で未来を切り拓く物語に興奮しました。色々な歴史の傑物を魅力的に知れるのも大河ドラマの醍醐味だと思います!

― 時代劇へのご出演も初めてでしょうか。俳優としての出演で楽しみにしていたことがあれば教えてください。

はい!初めての時代劇でした。思いっきり挑戦できる事がとても楽しみでした!大河ドラマが大好きだった亡き父と祖父の喜ぶ顔が心に浮かんで幸せでした!

― 好きな古沢作品がございましたら教えてください。

「釣りキチ三平」です。小さい頃から趣味が釣りだったので楽しみに見ました。映像からふっと切り離されて自然の「音」に入り込むシーンが印象的でした。後半は涙と鼻水を拭きながら見ました。「続」釣りキチ三平待っております!「どうする家康」は家康の物語がどこに行き着くのか、それぞれの登場人物の持つ「正義」を考えながら楽しみにし続けて参ります。

◆片桐且元(かたぎり・かつもと)役/川島潤哉

豊臣家直参で、秀吉の死後は秀頼の側近として仕える。豊臣家の威光を知らしめる方広寺大仏殿の再建を手掛けるが、その鐘に刻む銘文が家康の怒りを買い、徳川と豊臣の板挟みにあう。

<コメント>

― 演じる人物の印象はいかがですか?

結果として、豊臣方と徳川との「板挟み」にあう片桐ですが、その根本には当然、手を取り合うべき徳川に対する冷静な判断と、守るべき豊臣方の、その象徴としての茶々、秀頼への忠誠や畏怖があったのだと思います。「板挟み」に合いそうなキャラクターからではなく、両者への姿勢をまず、しっかりと身に引き込んだうえで臨めば、自然と胃も痛くなろうと考えています。また、片桐は右往左往しただけではなく、自ら一つの大きな決断をするわけで、そこに至るまでの過程を観ている方に想像していただけるように、しっかりと演じたいと思います。

― これまで片桐且元に対してお持ちになっていたイメージがございましたら教えてください。

片桐且元という人物の詳細以前に、「真田丸」で同じく片桐を演じられた小林隆さんのお顔がまず思い浮かびました。「鎌倉殿の13人」で唯一人、ひょんなことから連絡先を交換させていただいた大先輩で、不思議なご縁を感じております。

お話を頂いてから片桐についてさらに調べると、徳川・豊臣両家の間で翻弄された苦しい立場にも見えるし、どこか達観した立場から冷徹に政治的判断を下しているようにも見えて、その振幅もこの人物の魅力の一つなのかなと思います。むしろ、演じる側が一つの性質に固執してしまうと、その人物の生きた歴史を単純化しすぎてしまうこともあると思うので、振幅のあるイメージというのは、その人物の中にそのまま矛盾せずに共存していたのかもしれない、と考える余地は常に残しています。

― 2年連続での大河ドラマ出演となりますが、オファーを受けた際のお気持ちを教えてください。

記憶違いかもしれませんが、後光を受けた伊達政宗のシルエットで始まる「独眼竜政宗」が、大河ドラマの最初の記憶です。子どもながらに「どうやら、どえらいドラマなのだろう」と感じていたのを覚えています。大半の出演者の目の下にクマができていたような、のっぴきならない人々の熱量が延々とほとばしっているような、なんだかずっと叱られているような、そんな緊迫感がありました。

気づけば出演する側になり、去年は長い期間携わらせていただく幸運にも恵まれ、その時の体感というのは今も重く残っていて、今回再び関わらせていただけることになっても「ワーイ、また大河ダー」などと軽口を叩く余裕もなく、やはり「どえらいドラマ」であることを改めて痛感しております。

― 好きな古沢作品がございましたら教えてください。

現職の教員の知り合いに勧められて観たのがドラマ「鈴木先生」で、非常に記憶に残っているのですが、不勉強なもので、古沢作品だと知ったのはだいぶ後になってからだったと思います。数多おありになるヒット作も、気づけば拝見していたことのほうが多く、様々な作品を見続けていれば意識せずとも勝手に触れてしまうような、古沢作品というのはさながらエンターテイメント界に張られた一つの包囲網のような印象です。

大河の作品はいつでも、自分などは、とどこか他人事のようになりがちなのですが、たまたま今年の頭にロケで岡山を訪れた際、空いた時間に岡山城を訪ね、城内に展示されていた関ヶ原前後の歴史に関する展示を興味深く見させていただいていたので、結果としてその戦国時代の復習が、今回の大河の予習になったことに、これもまた不思議なご縁を感じました。

◆金地院崇伝(こんちいん・すうでん)役/田山涼成

臨済宗の高僧。西笑承兌の推薦により、徳川幕府の政治顧問となり、外交や寺社行政を担当、武家諸法度などの起草を手掛ける。方広寺鐘銘事件や家康を神格化する上でも大きな発言力を持つ。

<コメント>

― 演じる人物の印象はいかがですか?

金地院崇伝という名前を、これまで僕は聞いたことがなかったのですが、崇伝は自分が家康の信頼を得ていることは重々承知していて、大きな権力を持つ家康の知恵袋なんだという自負もある男だと感じています。まあ、そう勘違いしているだけかもしれませんけれど(笑)、誰に対してもハッキリものを言うような、そういう第一印象を持ちました。

家康の政治顧問で、今で言う高級官僚、キャリアのような人間だと聞いているので、舞台のように強い発声で、声をガッと前に出すような演じ方がいいのかなと思っています。それが崇伝の自信の表現にもなればなと。最近の映像作品で主流のお芝居とはちょっと違うので、「僕だけ古い芝居になってしまうかも?」という不安もあるんですけれど、そういう芝居は僕の中で、ある種「大河ドラマらしさ」にも通じるように感じています。あと、僕は顔立ちが柔らかめなので、わりと良い人の役をいただくことが多いのですが、今回、悪役とは言いませんが“フィクサー”とのことで、そこも楽しみですね。自分の顔に負けないように、“フィクサー”を強く演じたいと思っております。

― 「徳川慶喜」以来、25年ぶりの大河ドラマです。今作のオファーを受けた際のお気持ちはいかがでしたか。

わたくし、三英傑が出た愛知の出身ですので、子供のころから信長、秀吉、家康に親しんできました。ですから「どうする家康」の制作が発表されたとき、「これはもしかしたらオファーが来るかも!?」と期待していたのですが、特にお話もなく(笑)。それが、最終盤にお話をいただけて、非常にうれしく思います。もちろん、崇伝は愛知の生まれではないのですが、役柄がどうこうというのとは別に、自分の中で培われた土地柄のようなものが、この大河と引き合わせてくれたのかなと感じています。

― 崇伝が仕える家康役の松本潤さんとは度々共演されていますが、いかがですか。

もともと松本さんとは、「ごくせん」というドラマで、彼が生徒役、僕が校長先生で初めて共演しました。そのあと、映画「ピカンチ」では親子役もやっています。どう考えても、松本さんが僕の子どもとしては生まれて来ないだろうと思うんですが(笑)。

そんなふうに若手の頃から見てきた松本さんと、今回はまた時代劇、大河ドラマという新しい場所で共演できることがうれしいですね。「どうする家康」の中でも、第1回のころ「どうすればええんじゃー」と叫んでいた姿から、最近の放送で見る家康は別人のように変わりました。松本さん自身が、役者として大きく変化しているのが伝わってきていますので、とにかくご一緒するのが楽しみです。

◆林羅山(はやしらざん)役/哲夫(笑い飯)

京都生まれ。幼き頃から秀才として名を馳せ、儒学を学び博学多才、23歳という若さで家康の助言役となる。特に速読と記憶力に秀でる。方広寺の鐘の銘文を問題視して、大坂の陣のきっかけをつくる。

<コメント>

― 大河初出演ですが、オファーがあったときのお気持ちを教えてください。

「山河燃ゆ」の時から大河ドラマをみているので、松本幸四郎さんになった気分でした。

― 演じる人物の印象はいかがですか。

とても偉い人なので恐縮します。自分の23歳を思い出しますと、まだまだゴールド免許でもなかった時分ですので、どこまでできるかはわかりませんが、もう充分にゴールド免許を所持しているかのような風格で演じたいと思います。どうする家康は初日からずっとみさせてもらっているので、その中に映ることができて光栄です。

◆本多正純(ほんだ・まさずみ)役/井上祐貴

家康に仕える頭脳明晰な若きエリート。正信が三河追放になった後は、大久保忠世のもとで、父のようにはなってはならぬと教え込まれて育った。正信には似ず、律儀で真っすぐな性格。

<コメント>

― 演じる人物の印象はいかがですか。

父・正信を反面教師とし、常に冷静でまず考えてから行動に移す様な、まさに「頭脳明晰な若きエリート」という印象です。とはいってもやはり本多正信の息子。父のようには決してならないと思いながらも、ふとした瞬間に親子を感じられる様な何かがあったらいいなと思っています。松山さん演じる正信のお芝居を今一度見て、自分なりの本多正純を表現できればと思っています。

― 松山ケンイチさん演じる本多正信の息子という役どころです。父・正信、そして松山ケンイチさんの印象はいかがですか。

僕の勝手なイメージですが、松山さんと本多正信はどことなく似た部分があるように感じています。見た感じどこか掴みどころのない、時に何を考えているのか読み取れない瞬間があるというイメージです。しかしそれは表面的な話で、内面では常に先の事を考えていて、誰よりも周りを見ている、そんな印象です。

― 大河ドラマ初出演ですが、オファーがあったときのお気持ちはいかがでしたか。また、印象に残っている大河ドラマがございましたら教えてください。

このお仕事を始めてからは、勿論作品として楽しみながらも、自分だったらどう演じるだろう?この役をいつか演じてみたい、という思いで大河ドラマを見ていることが多かった気がします。1つの目標でもあった大河ドラマへの出演。携われると知った時はとても嬉しく思いました。近年では「西郷どん」が強く印象に残っています。特に後半の激動の幕末~明治にかけての毎週は、早く続きが見たい!と思った感覚を鮮明に覚えています。

― 好きな古沢作品がございましたら教えてください。

古沢さんの作品で好きなものは沢山あるのですが、最近の作品では「コンフィデンスマンJP」が特に印象に残っています。一つ一つ、シーンやセリフの伏線が解かれていく様が、とても大好きでした。なので「どうする家康」でも、セリフ一つ一つの意味と歴史とを照らし合わせながら、大切に噛み締めて楽しんでいきたいと思います。

◆江(ごう)役/マイコ

浅井三姉妹の三女、茶々の妹。三度目の結婚で家康の息子・秀忠の正室となる。豊臣秀頼の妻となる千姫や三代将軍・家光を生む。家康と茶々の対立に気を揉みつつも、安寧を保とうとする辛抱強い女性。

<コメント>

― 演じる人物の印象はいかがですか。

物事に動じない冷静沈着な、強い女性のイメージを受けました。大河出演は13年ぶり、お芝居自体も久しぶりなので、私自身としては錚々たる出演者の皆さまの中に飛び込むのは震える思いですが、江のゆるぎなくどっしり構えた姿に力を借りて、夫秀忠公を支える思慮深い江を演じられればと思います。

― 大河出演は「龍馬伝」以来13年ぶりですが、前回のご出演で記憶に残っていることがありましたら、理由と共に教えてください。

「龍馬伝」出演時はデビューして間もなかった上に、初めてのテレビドラマだったので、とにかく置いていかれないよう、また皆さまの足を引っ張らないよう、常に神経を張り詰めていた思い出があります。手持ちカメラや長回しの撮影など初めてづくしで緊張の連続でしたが、その場にその役として信じて立つことの出来る臨場感溢れる現場には感動もありました。また、プロフェッショナルなスタッフの皆さま、共演者の皆さまに尊敬の念と憧れを抱いたことも忘れられません。

◆大野治長(おおの・はるなが)役/玉山鉄二

大野修理の名でも知られる。母・大蔵卿は茶々の乳母。家康暗殺計画に携わり流罪となるも、茶々・秀頼の側近として復権するしぶとい男。豊臣への忠義を貫き、大坂の陣では参謀役として、徳川軍20万の大軍を迎え撃つ。

<コメント>

― 演じる人物の印象はいかがですか。

茶々を最後まで支えた豊臣の忠義者!ただただ武骨で、ひたすらに芯の強い所をしっかりと演じられたらと思います。

― 過去の大河ドラマ出演で、印象に残っている役やエピソードはありますでしょうか。もしございましたら、理由と共に教えてください。

「八重の桜」山川大蔵役ですね。東日本大震災の復興の中、福島の皆様が様々なご協力を下さったり、沢山のメッセージを頂きました。皆さんと共に山川大蔵を創り上げた感覚が今でも忘れられません。

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