開発遅れ気味? 米空軍の新型ステルス爆撃機B-21「レイダー」エンジン試験を開始

金食い虫のB-2「スピリット」とは似て非なる機体。

世界初の第6世代航空機

 アメリカの大手航空機メーカー、ノースロップ・グラマンは2023年9月12日、開発中の新型爆撃機B-21「レイダー」のエンジン運転テストを開始したと発表しました。 B-21はアメリカ空軍向けの戦略爆撃機として開発された機体で、同社では世界初の第6世代航空機になるといいます。21世紀に入ってから初めて登場した爆撃機であり、高いステルス性能と高度なネットワーク能力、オープンアーキテクチャを有しているのが特徴です。

 現在、アメリカ空軍では、戦略爆撃機としてB-52「ストラトフォートレス」、B-1「ランサー」、B-2「スピリット」の3機種を運用していますが、B-21は後2者の更新用として導入される予定で、将来的には非ステルス型のB-52と最新のB-21、この2機種で爆撃機部隊のバックボーンを構築するとしています。 試験はカリフォルニア州パームデールにあるノースロップ・グラマンの施設で行われているとのこと。同社の説明では、世界初の第6世代航空機が初飛行に向けて試験を順当にこなすためには、このエンジン試験が開発プログラムのなかで不可欠なマイルストーンになるであろうと述べています。 なお、同機は、2022年12月2日にその存在が初めて明らかにされました。そのときは、2023年5月に初飛行を予定しているとの説明でしたが、この進捗状況を鑑みるに開発スケジュールは遅延気味の模様です。

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