前年覇者・大槻智春がここまで“不完全燃焼”だった理由は… 「今大会がきっかけでよくなれば」

<ANAオープン 事前情報◇13日◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース(北海道)◇7066ヤード・パー72>

昨年大会、石川遼とのプレーオフを制してツアー通算2勝目を挙げた大槻智春に、プロアマ戦で18ホールを回った後、連覇にかける意気込みを聞いた。
「調子は今年に入ってあまりよくはないけど、今大会がきっかけでよくなればいいなと思います。すごく優勝したいと臨んだ昨年とは、少し違う感じです」

調子が今ひとつと話すのには、ワケがあった。昨シーズンからクラブ契約フリーでプレーをしている大槻。今シーズンも開幕前からさまざまなクラブテストを続けている。だが、「昨年のこの大会から変更したクラブは1本だけなんです。3番ウッドをプロギア(RS JUST)からキャロウェイのパラダイムにしただけです」と話したように、「クラブのシフトチェンジができていない」という。

「ゴルフの調子がしっかり計れない感じ。それでも最低ライン、予選通過はできているので、もうひと踏ん張りという感じです。もう少しいいペースでクラブを替えていければいいんですけど…」

今シーズンはこれまでに16試合に出場。トップ5に入ったのは「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」の3位タイのみ。昨シーズンの「ANAオープン」までには同じ16試合に出場して、単独2位が2回、2位タイが1回あったことと比較すると不完全燃焼ということも分かる。

だが「今年は昨年以上に実力のある若手選手が出てきています。その中で、しっかり試合を盛り上げていきたいです」と、自らを鼓舞した。昨年の優勝スコアは4日間通算19アンダー。それを上回ることができるか、気合いを入れ直したプレーを見守りたい。(文・河合昌浩)

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