マンCからチェルシーに移籍…パルマーが理由を明かす「プロジェクトを気に入った」

 今夏チェルシーに加入したU-21イングランド代表MFコール・パルマーが、移籍を決断した理由を明かした。12日、イギリス紙『デイリーメール』が伝えている。

 2002年5月6日生まれで現在21歳のパルマーは、マンチェスター出身でU-8からマンチェスター・シティの下部組織に所属。2019-20シーズンにはU-18チームをリーグとFAユース杯の2冠にチームを導くと、2020年9月にトップチームデビューを果たした。昨シーズンは主に途中出場ながら、公式戦25試合に出場すると、今シーズンはコミュニティ・シールドで先制点を挙げたほか、UEFAスーパーカップで貴重な同点弾を記録するなど、活躍を見せていた。

 しかし、移籍市場閉幕を目前に控えた9月1日にチェルシーへの完全移籍を決断し、2030年6月30日までとなる7年契約に、1年間の延長オプションも付随した長期契約を締結。加入翌日の2日に行われたプレミアリーグ第4節のノッティンガム・フォレスト戦で途中出場を果たし、早速新天地デビューも飾っている。

 これまで途中出場での起用が主だったものの、今シーズン好調なスタートを切ったことにより、マンチェスター・シティでさらなる活躍が期待されていたパルマーだが、幼い頃から過ごした同クラブを離れる決断を下したことには驚きの声も上がっている。

 移籍を決意した理由について聞かれたパルマーは「(出場機会を争っていたマンチェスター・シティの)競争を避けたかったわけではない。そんなことはしたことがない」と語りつつ、「僕は数年間そこ(トップチーム)にいたから、もっと自分のポジションでプレーする機会が欲しかったし、影響を与えたかった」と出場機会が増えない状況に不満があったことを認めた。

「これは大きな決断だった。木曜日に練習場を出た後、翌日ロンドンに行くことはわかっていた。車に座って出発しようとしていた時にすべてを思い出していた。『ここに15年いたんだな』とかを考えていた」

「違うところは全く知らない。ローンにも行ったことがないしね。マンチェスターから引っ越したこともなかった。マンチェスターの外に出るのは休暇かアウェイの試合の時だけだった。そこに行くのは変な感じだったけど、時間を無駄にすることはできない。それに取り組んでいかなければならない」

 現在はU-21イングランド代表の活動に参加しているため、チェルシーに加入してからほとんど練習もしていないパルマーだが、「あそこでプレーするのは好きだよ。さらなる責任がたくさんあり、次のレベルに進むために改善しなければならない部分もある。金額については考えていない。ただフットボールを楽しみたいだけだ」と新天地での活躍を誓いつつ、チェルシー移籍の決め手については次のように語った。

「チェルシーがプロジェクトについて説明してくれて、そのプロジェクトを気に入った。影響を与えられると思った。まだ2日しかいなく、金曜日に練習して土曜日に試合をしただけだから、どのような感じかよくわかってはいない。これからもっと実感していきたいと思う」

 また、幼い頃から過ごしたマンチェスター・シティについては「シティのアカデミーの選手たちに近々会いに戻れることを願っている。6歳の頃から一緒だったスタッフたちもまだいる。彼らに会えたらいいね。そして、スタンフォード・ブリッジかエティハドでシティとプレーする時には、きちんと別れの挨拶をしてありがとうと言いたい」と感謝も口にした。

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