勝負のかかる“上がり3ホール”の課題を克服も惜敗 それでも和久井麻由は「成長は感じたなって思います」と前を向く

<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー◇第9戦 PIM Ladies Tournament◇12日 本戦(一日競技)◇倶楽部 我山(群馬県)◇6299ヤード・パー72>

「次こそ頑張ります」。20ホールの戦いを終えた和久井麻由は、目に涙を浮かべながらそう答えた。マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー第9戦「PIM Ladies Tournament」は、前半から各選手が伸ばして大混戦に。6アンダーで抜け出した和久井は、池羽陽向とのプレーオフの末、惜敗した。
和久井は前半1アンダーとやや出遅れたが、11番パー5でイーグルを奪って波に乗ると、14番、15番で連続バーディ。クラブハウスリーダーの池羽と1打差で、上がり3ホールに突入した。第4戦、第6戦と上がり3ホールでスコアを落として優勝を逃がしていた和久井は「上がり3ホールが課題です」と以前から口にしていた。

しかし、今回の和久井は強かった。16番、17番と危なげなくパーを奪取。18番では3メートルほどのバーディパットをねじ込み、首位の池羽をとらえた。「成長は感じたなって思います」と和久井も“上がり3ホール”を振り返る。

プレーオフでも安定感のあるプレーを見せた和久井だが、2ホール目で池羽がバーディを奪って勝負あり。「自分のなかでは、ちゃんと戦えたので悔いはないです。プレーオフに入ると、池だったりOBだったりってことが多かったので。2ホール目までいったのも初めてでした」と、ここでも成長を実感していた。

これで今季4度目の2位フィニッシュ。本人は「2位ばっかりですけど、いいように考えれば安定しているんだと思います。先々週は調子が悪かったので、調子を上げてこれているのもよかった」と、ポジティブにとらえている。「神様がもっと頑張れよって言ってるんだと思います。まだ試合は残っているので、優勝を狙いたい」。実力は十分。あとは人事を尽くして天命を待つだけだ。(文・杉本夏希)

※ネクストヒロインゴルフツアー(共催:株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV)は将来ツアーで活躍することを目指す、JLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場として2019年に始まった。今シーズンは全15戦が予定されている。出場選手は年間ポイントランキングによるシード、前大会成績上位者、主催者推薦、ファン投票などによって決められる。

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