西村優菜は“カッチカチ”グリーンに苦戦 「やられた感じ」

<クローガー・クイーンシティ選手権 3日目◇9日◇ケンウッドCC(オハイオ州)◇6515ヤード・パー72>
 
奥のピンに対して果敢に攻めると、跳ねて奥にこぼれてボギー。警戒して手前から攻めても跳ねてこれまた奥に消えていく。そんなシーンが多く見られた大会3日目。風が吹くコンディションで地面はパンパンになり、硬さを増していった。そんな状況で2バーディ・3ボギーの「73」とスコアを一つ落とした西村優菜は、「スコア的に見たら悔しい」と、トータル2アンダー・39位タイに終わった1日を厳しい表情で振り返った。
1番でボギーも2番パー5で3打目を1メートルにつけバウンスバックのバーディ奪取。ところが5番でもボギーを喫し前半は1オーバー。後半も13番でボギーとしたが、14番ではしっかりとバーディ。「バウンスバックも2回ありましたけど、グリーンが硬くて難しいぶん、いいショットを打ってもあまりついてくれなかったり、それとミスショットの交互であまりチャンスも作れなかったので悔しいです」と反省しきり。「もうちょっとできたかなっていうのはあるんですけど、難しかったので、しょうがないかなと思います」と自分を納得させる。
 
今週は初日からグリーンが硬く、選手も警戒してきたが、この日は特別に硬くなった。言ってみれば“カッチカチ”。「すごくいいショットを打った時に奥に跳ねちゃって全然つかなくて、その次のホールで1コ短い(クラブ)を持ったら止まっちゃってみたいなとか。やれた感じです。そこにミスショットも何回か今日あったので、それも重なってなかなか難しかったなと思います」と、イレギュラーな硬さの計算に苦悩する1日となってしまった。
 
この日はレクシー・トンプソン(米国)と同組。「グリーンが硬いとか関係なく止まっちゃう。ここからでも止まるのかっていう感じでした。いいなと思って」とツアー屈指のロングヒッターで高い球のレクシーをうらやむが、そのレクシーも奥にこぼし怪訝(けげん)な顔をすることしばし。とにかくカッチカチとなったグリーンへの順応に手を焼き、ムービングデーの上位進出を逃した。
 
急変したとも言えるコース状況に適応した選手もいるだけに、この日の経験は今後に生きる。とはいえ、いまやるべきことは上位進出でポイントランキングを上げて、まずはシード獲得ラインまで到達すること。「トップ20とか狙えないところではないと思うので、そこに向けてしっかりまた頑張りたいなと思います」。ファイナルラウンドも似たような予報。残り18ホールでリベンジを誓う。(文・高桑均)

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