ムシアラ、9月のドイツ代表活動不参加が決定…背中の負傷により日本&フランス戦を欠場

 DFB(ドイツサッカー連盟)は7日、9月のインターナショナルマッチウィークでドイツ代表のメンバーに招集されていたMFジャマル・ムシアラ(バイエルン)の活動不参加を発表した。

 EURO2024開催国のドイツは同大会の予選を免除されているため、9月のインターナショナルウィークでは2つの国際親善試合に臨む。現地時間9日にヴォルフスブルクで日本代表と、12日にはドルトムントでフランス代表と対戦予定だ。グループステージ敗退に終わったFIFAワールドカップカタール2022以降、5試合でわずか1勝しか挙げられていないドイツ代表にとっては、重要なホーム2連戦となる。ドイツメディア『スカイスポーツ』はハンジ・フリック監督の今後の進退を決める“運命の2連戦”と位置付けており、カタールW杯で憂き目を見た日本代表、そして同大会で準優勝を果たしたフランス代表に対して“本気モード”で臨むことが予想されている。

 このような状況の中、負傷の影響が心配されていたムシアラもドイツ代表のメンバーに名を連ねていた。というのも、ムシアラは8月23日付で所属クラブのバイエルンより負傷が報告されており、左ハムストリングの肉離れで約3週間ほどの離脱を強いられていた。そのため、バイエルンではDFLスーパーカップのライプツィヒ戦およびブンデスリーガ開幕戦のブレーメン戦にスタメン出場した後、2試合を欠場している。『スカイスポーツ』の報道によると、ムシアラはドイツ代表のトレーニングが始まった後もバイエルンで調整を続けており、6日付で代表チームに合流する予定になっていたという。しかし、合流日は7日へ延期。9日に控えた日本代表戦に間に合わない可能性が高まっていた。

 今回のDFBの発表によると、ムシアラは当初のハムストリングの負傷だけでなく、背中にも問題を抱えていたという。欠場理由について、DFBはハムストリングではなく「背中のケガ」と説明している。今回の決定により、ドイツ代表はムシアラ不在で“運命の2連戦”に臨むこととなった。

 現在20歳のムシアラは2019年夏にチェルシーからバイエルンのアカデミーに加入すると、瞬く間にトップチームへの階段を駆け上がった。既にバイエルンに欠かせない主力に君臨しており、公式戦通算127試合出場31ゴール23アシストを記録。計10タイトル獲得を経験している。ドイツ代表としても2021年3月にデビューを飾ると、EURO2020でメンバー入りを果たし、その後は中心選手として活躍。これまでに23試合出場1ゴール3アシストを記録している。

 なお、現時点でムシアラに代わる追加招集の選手は発表されていない。また、ドイツ代表はFWニクラス・フュルクルク(ドルトムント)についても負傷の影響で欠場する可能性が出ており、4日付でFWトーマス・ミュラー(バイエルン)の追加招集を発表していた。

 ドイツ代表にとって9月のインターナショナルマッチウィークの第1戦目である日本代表との一戦は、日本時間で10日の03:45にキックオフ予定だ。試合の模様はNHK・総合テレビにて生中継される。

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