市場最終日にサウジへ? 注目を集める11人の大物選手

 今夏、多くの大物選手が加わった「サウジ・プロフェッショナルリーグ」は、7日に新契約選手の登録期限を迎え、移籍市場が閉幕する。イギリスメディア『ESPN』は、移籍期間最終日に移籍する可能性がある11人の大物選手を紹介した。

 なお、サウジ・プロフェッショナルリーグの移籍期間については、リヴァプールのユルゲン・クロップ監督が「欧州と比べてさらに3週間の猶予がある」と不満を漏らして話題になったが、これは国際サッカー連盟(FIFA)が定める移籍期限が9月20日までとなっていため。実際には各国のサッカー協会が認められた範囲内であれば独自の日付で締め切る形式が認められており、サウジアラビアサッカー連盟(SAFF)の場合は、新規選手の登録期間を9月7日までに設定している。

FWモハメド・サラー(31歳/リヴァプール)

 世界で最も有名なアラブ系のサッカー選手であるサラーは、熱心なイスラム教徒として知られており、宗教的信念がサウジアラビア移籍の追い風になっているようだ。

 サラーとリヴァプールの契約はあと2年残っており、クラブ側に今夏で売却する意思はない。しかし、アル・イテハドはサラー獲得を諦めておらず、史上最高額となる移籍金2億1500万ポンド(約387億円)でリヴァプールへオファーを送ったと報じられている。

GKダビド・デ・ヘア(32歳/無所属)

 デ・ヘアは12年間に渡って在籍したマンチェスター・ユナイテッドと昨シーズン限りで契約満了となり、フリーエージェントなった。

 今夏、デ・ヘアにはインテルから年俸500万ユーロ(約8億円)のオファーが届いたようだが、年俸1000万ユーロ(約15億円)を希望して合意に至らず。

 本人はラ・リーガ復帰を望んでいるようだが、アル・ナスルやアル・イテハドをはじめ、複数のサウジアラビアのクラブが関心を寄せていると報じられている。

MFロベルト・ペレイラ(32歳/無所属)

 ユヴェントスやワトフォードなどで活躍した元アルゼンチン代表のロベルト・ペレイラは、昨季限りでウディネーゼと契約満了となり、現在はフリーエージェントとなっている。

 ブラジルのパルメイラスからの関心が報じられているが、サウジアラビア移籍の可能性もゼロではない。

GKウーゴ・ロリス(36歳/トッテナム)

 トッテナムに11年在籍し、キャプテンも務めていたロリスだが、イタリア代表GKグリエルモ・ヴィカーリオ、元イングランド代表GKフレイザー・フォースターが加入したことで序列が下がった。

 トッテナムとの契約はあと1年残っているが、クラブはフリー移籍を許可したとみられ、ラツィオ、マルセイユ、ニース、そして、サウジアラビアのアル・ナスルなどが移籍先候補として報じられている。

MFドニー・ファン・デ・ベーク(26歳/マンチェスター・ユナイテッド)

 2020年9月にマンチェスター・ユナイテッドへ加入したファン・デ・ベークだが、ここまで大きなインパクトは残せていない。2022年1月にはエヴァートンへ期限付き移籍し、復帰した昨シーズンも公式戦の出場は10試合のみ。

 今夏はフランスのロリアンへ期限付き移籍する可能性が報じられたが、実現には至らなかった。

 マンチェスター・ユナイテッドは、ファン・デ・ベークに支払う週給12万ポンド(約2200万円)を削減したいとみられ、サウジ・プロフェッショナルリーグ挑戦の可能性が報じられている。

MFポール・ポグバ(30歳/ユヴェントス)

 近年のポグバは災難が続いている。右ひざのケガにより、FIFAワールドカップカタール2022の欠場を余儀なくされると、復帰後も度々ケガに見舞われ、昨季は公式戦10試合で0ゴール0アシストという不本意なシーズンになった。今季も先月27日にセリエA第2節のボローニャ戦で約3カ月ぶりの公式戦復帰を果たしたが、今月3日の試合で再び負傷。幸い長期離脱にはならないようだが、コンディションの維持に苦しんでいる。

 そして、ピッチ内だけでなくプライベートでも不幸が続いており、昨年は同選手の実兄が所属するギャングの一団から脅迫を受ける事件に巻き込まれた。

 厳しい試練が続くポグバだが、来年のEURO24出場に向けて、ユヴェントス残留を希望しているとされる。ただ、過去に宗教的な巡礼のため、サウジアラビアへ訪れたこともあり、移籍の可能性も報じられている。

MFジョアン・パリーニャ(28歳/フルアム)

 パリーニャは今夏の移籍市場でバイエルンと個人合意に達し、メディカルチェックまで完了したが、フルアムが後釜を確保できなかったこともあり、土壇場で破談となった。

 代理人は冬の移籍市場でバイエルンへ加入する可能性があることをほのめかしており、次の冬の移籍市場までフルアムに残るかは依然として不透明な状況にある。そのため、サウジ・プロフェッショナルリーグのクラブへの移籍も選択肢として入ってくると報じられている。

MFマルコ・ヴェッラッティ(30歳/パリ・サンジェルマン)

 パリ・サンジェルマン(PSG)はこの夏、リオネル・メッシ、ネイマール、セルヒオ・ラモスといった大物選手を放出したが、次はヴェッラッティになるかもしれない。

 PSGに12年在籍しているヴェッラッティだが、今季はルイス・エンリケ監督から構想外を伝えられており、開幕からメンバー外が続いている。カタール・スターズリーグのアル・アラビからの関心も報じられているが、サウジアラビア移籍の可能性も十分あり得るはずだ。

FWエデン・アザール(32歳/無所属)

 レアル・マドリードへ移籍した後、ケガに泣かされ続けたエデン・アザールだが、同選手の価値はいまなお高く、イングランド、スペイン、フランス、スコットランド、アメリカ、そしてサウジアラビアから興味深いオファーを提示されたという。

 しかし、同選手の側近によれば「本人に再挑戦する気力はない」とのことで、現役引退の可能性も報じられている。

MFジェシー・リンガード(30歳/無所属)

 30歳のリンガードは、ノッティンガム・フォレストで昨季プレミアリーグ17試合に出場した。現在はフリーエージェントとなっているが、8月中旬からウェストハムに練習参加しており、首脳陣も獲得を検討中と明言している。

 しかし、サウジ・プロフェッショナルリーグに挑戦する可能性もゼロではない。アル・イテファクを率いるスティーヴン・ジェラード監督のもとでプレーする姿も見られるかもしれない。

DFマラング・サール(24歳/チェルシー)

元U-21フランス代表のマラング・サールは、昨季モナコに期限付き移籍したが、ケガもあり、レギュラーポジションを確保することができなかった。

 今季はチェルシーに復帰したが、欧州主要リーグの移籍期間に新天地を見つけることができなかった。メンバー外が続いており、市場が開いている中東への移籍も選択肢に入っているようだ。

 

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