GKボノが今夏の移籍劇を回顧「レアルはアフリカ杯、バイエルンとは年齢により白紙に戻った」

 アル・ヒラルのモロッコ代表GKボノ(ヤシヌ・ブヌ)が、今夏の移籍市場でレアル・マドリードとバイエルンの2クラブと交渉破談となった経緯を明かした。6日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 1991年4月5日生まれのボノは現在32歳。2012年にジブラルタル海峡を渡った“モロッコの鬼神”はアトレティコ・マドリード(Bチーム)、サラゴサ、ジローナを経て、2019年夏にセビージャに加入した。在籍4年でクラブ公式戦通算142試合に出場し2度のヨーロッパリーグ優勝に貢献するとともに、個人としては2021-22シーズンに『サモラ賞(ラ・リーガにおけるGK賞)』を初受賞。また、モロッコ代表として出場したカタールW杯でも神がかりなセーブを連発し、アフリカ勢史上初となる4強入りの立役者となった。

 そんなボノに対しては、今夏の移籍市場で複数クラブが関心を寄せていた。とりわけ、GKティボー・クルトワが負傷したレアル・マドリードと、GKマヌエル・ノイアーが長期離脱中のバイエルンとは具体的な話に進展したようだが、同選手は「当初は、レアル・マドリードに最優先オプションと言われたよ。ただ大局的に見たとき、(2024年1月開幕)アフリカ・ネーションズカップにより、多くの試合を欠場しなければならないことから白紙に戻った」と告白。続けて「バイエルンにはオファーを提示するから待っていてと言われたけど、その間にも他の候補者の名前が挙がったり、移籍金も…。クラブがお金を使いたがらないのはよくわかった。32歳という年齢の僕を獲得するのは難しいんだ」と交渉が破談した経緯を明かしている。

 こうした背景もあり、ボノは移籍金2000ユーロ(約32億円)程度でセビージャからアル・ヒラルへと加入。ここまで3試合に出場している。

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