<ジャニーズ会見 要点>東山紀之・井ノ原快彦らが4時間超えで対応 報道陣300人出席

【モデルプレス=2023/09/07】故・ジャニー喜多川氏の性加害問題をめぐりジャニーズ事務所が9月7日午後2時より、都内にて会見を実施。辞任する藤島ジュリー景子前社長、東山紀之新社長、ジャニーズアイランド社長の井ノ原快彦、ジャニーズ事務所の顧問である木目田裕弁護士が出席した。ここでは、会見の主な内容をまとめる。

【写真】ジャニーズ事務所「再発防止特別チーム」について説明 元マネージャーの“性加害報道”も調査へ

同会見には、テレビ局や新聞社、WEB媒体など約300人のマスコミが出席。質疑応答では報道陣からの質問が止まず、会見は4時間を超えた。

◆ジャニー喜多川氏の性加害認める 東山紀之が新社長・年内をもって表舞台引退

会見の冒頭では、藤島氏と東山が故・ジャニー喜多川氏の性加害を認め、謝罪。ジュリー氏は「9月5日をもって経営責任をとり辞任いたしました。新しい代表取締役社長は本日同席しております、東山紀之になります」と発表し、東山は新社長に就任するとともに「年内をもって表舞台を引退します」とした。

その後、東山は現在メインキャスターを務めているテレビ朝日系「サンデーLIVE!!」を降板したことを表明。理由については「(ニュースキャスターは)平等性を持たないといけないということですから、会社の社長になるということで、その方向で判断をさせていただいた」と伝えた。

さらに、“東山が新社長にふさわしいか”という質問の中で「元ジャニーズJr.が出版している書籍内で『東山による性的な加害』について言及されている」という指摘があると、東山は「僕が性加害をしたかということですか?」と確認した上で「僕はしたことはないです」と否定。その後にも、この件については記者から何度か質問が飛んだが、東山は「 書籍になった場合、やはりある程度のことを書かなければいけないのかなとも思いますので、どうしてもやっぱり噂だったりそういうもので、見られることも多々あります」と話し、「それに関してはちょっと、わかりかねます」などと答えた。

◆ジャニーズ事務所、社名は継続

また「ジャニーズ事務所」の社名については「今後も継続する」とし、東山は「これだけの犯罪ですから、これ(社名)を引き続き守るべきなのか。いろんな解釈がみんなの中にもありました」とした上で、ジャニー氏の名前としてではなく「ジャニーズ」という1つの表現として存続していきたい意向を説明。

記者からは「多くの被害を出した方の名前を頭に乗っけるのは、あまりにも常識外れでは」といった声も飛んだが、東山は再発防止特別チームの提言を踏まえた上で決めたと話し「今後はそういうイメージを払拭できるほど、頑張っていくべきなのかなという判断を、今はしています」とした。

◆東山紀之・井ノ原快彦、性加害の認識について言及

「性加害を認識していたのか」については、東山が「噂としてはもちろん聞いておりました」と回答。「私自身は被害を受けたことはなく、受けている現場に立ち会ったこともなく、先輩たちからも後輩たちからも相談もなかった」と説明し、「噂という認識はありましたけど、自ら行動をするということはできずにきました。その反省をこめて今後は代表をしていきたいと考えています」と話した。

井ノ原も、自身は被害を受けたことはないとした上で「噂としてはもちろん聞いていました」と回答。「得体の知れない、触れてはいけない空気はありました」と、被害に遭った人物が打ち明けづらい雰囲気があったことを打ち明けた。

◆被害者には「法を超えた救済・補償」

そして、被害者への対応を問われると、東山は「今回は法を超えた救済、補償が必要だと思っている」と話し、今後は「夢や希望を握りつぶされた彼らと、夢を諦めた僕と、しっかり対話する」とコメント。ジュリー氏は、退所したタレントへの救済策についても答え「補償については法を超えて、訴えてこられた方には真摯に向き合っていきたいと考えている」としつつ、「その中で、本当に在籍していらしたかどうか確認する作業はさせていただきたいとは思っています」と説明した。

◆ジャニーズ事務所からの圧力問題にも言及

さらに質疑応答では、同事務所からの“圧力”により「音楽番組に出演できていないアーティストがいるのでは」「元SMAPの稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾による新しい地図が地上波に復帰するまで時間がかかったのでは」といった声が上がり、新社長に就任する東山へ「今後忖度しないことを明言してほしい」と求める場面も。

これを受け、東山は「(忖度は)必要ないと思います」と明言し、今後の体制について「ファンの人たちがいてこそなので、これは忖度とかそういうの関係なく公平に行くべきだなと思っています」と語った。

一方で井ノ原は、社長という立場に就任してから「なんでこうなの?」と過去の体制について疑問に思うことが多々あると明かし「『ジャニーさん、メリーさん(故・メリー喜多川氏)がこう言ってたから』っていうちょっと昔のタイプのスタッフがいたのも事実です」と現状を報告。その上で、“忖度をなくす”と宣言しても、すぐに実現することは難しいのではないかと話し「それだけ忖度って日本にはびこってるからそれをなくすのは大変です。一緒に考えていく問題でもあると思います」と伝えた。

◆ジャニーズ性加害問題

ジャニーズ事務所は5月14日、元ジャニーズJr.で歌手のカウアン・オカモト氏がジャニー氏からの性加害を訴えていたことを受け、「当社創業者である故ジャニー喜多川による性加害問題につき、大きな失望とご不安を与えてしまい、心よりお詫び申し上げます」と謝罪。ジュリー氏による動画と文書を公開した。

そして26日には、書面にて「心のケア相談窓口の開設」「外部専門家による再発防止特別チームの設置」「社外取締役」の3つの対策を発表。6月12日には事務所が新たに設置した「外部専門家による再発防止特別チーム」が会見を行い、その後8月29日に特別チームが調査報告書を公表。ジャニー氏のジャニーズJr.に対する性加害問題が事実だと認められたことを明らかにし、再発防止策として代表取締役社長である藤島ジュリーK.社長の辞任を提言していた。(modelpress編集部)

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