自衛隊の新たな「水陸両用車」まさかの無人化?「あらゆる正面」から上陸可能に

珊瑚礁も乗り越えて上陸可能に?

防衛省が「無人水陸両用車の開発」に211億円を計上

 防衛省は2023年8月31日(木)、2024年度予算の概算要求を発表。その中で、「無人水陸両用車の開発」に211億円を計上しました。

 水陸両用車自体は既に自衛隊に導入されており、装軌式水陸両用車「AAV7」が離島防衛などを想定する水陸機動団に配備されています。この車両は、輸送艦から直接海へ発進して上陸し、そのまま地上を走行することが可能です。主に、海上から部隊を投入する任務に使用することが想定されています。  ただ、日本の島嶼部は車両の上陸に適した砂浜は意外と少なく、実際に活躍できる場面は限られます。特に南西諸島は珊瑚礁が多く、自衛隊が水陸両用作戦を実施する際には障害となります。  今回概算要求に盛り込まれた無人水陸両用車は、島嶼部の「あらゆる正面」から着上陸が可能で、海上から陸地に補給品輸送などを行うとされています。まだ開発段階ということもあり、詳細は公表されていませんが、今後の動向が注目される装備です。  防衛装備庁は、将来の水陸両用車に求められる重要な性能として、「水際における珊瑚礁を乗り越えての上陸」「海上での高速航行」をあげています。実車試験が不可能な環境でも性能を予測可能な「車両用多種環境シミュレータ」を活用して水陸両用車の研究開発を行っているようです。 

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