久間田琳加、JO1白岩瑠姫に役作りで助けられた部分「すごく青磁に近い」 イメージのギャップに悩んだ過去とは<「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」インタビュー>

【モデルプレス=2023/09/06】女優の久間田琳加(くまだ・りんか/22)がモデルプレスのインタビューに応じた。グローバルボーイズグループ・JO1(ジェイオーワン)の白岩瑠姫とW主演を務める映画『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』が全国公開中。女優業でも目覚ましい活躍を見せる久間田が「ものすごく不安でした」と話す演じた役柄とリンクするエピソードや役作り、今作で成長した部分、共演する白岩との裏話などについて話を聞いた。

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◆白岩瑠姫&久間田琳加W主演『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』

原作は、多くのヒット小説を生み出してきた小説サイト「野いちご」で連載され、第1回野いちご大賞を受賞した、汐見夏衛の「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」(スターツ出版刊)。シリーズ累計発行部数55万部を超え、丁寧に描かれた登場人物の心情と、表現豊かな風景描写で圧倒的共感と感動を呼び、「10代女子が選ぶ文芸小説No.1」にも選ばれた(出展:日販W+)珠玉のラブストーリーを映画化した。

久間田が演じるのは、過去の「ある出来事」が原因で、優等生を演じている女子高生・丹羽茜。学校では「マスク」が手放せず、本当の自分と周囲からのイメージのギャップに思い悩んでいる。自由奔放で絵を描くことを愛する銀髪の高校生・深川青磁(白岩)とは正反対のキャラクターだ。

久間田はマスクをなかなか外せない役柄という、実社会に生きる現代の若者の姿とも重なる難役をエモーショナルに表現。青磁と触れ合うにつれ心を開き、カラフルな世界の「美しさ」に気付いていく表情の変化にも注目だ。

◆久間田琳加「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」原作&脚本の印象

― 本作の原作小説や脚本の印象をお聞かせください。

久間田:最初の衝撃的な「大嫌い」というシチュエーションまではなかなかないと思うんですけど、茜と青磁みたいな関係性自体は学校にあるなと思いました。台本をもらって演じてみて、青磁は1人だけ唯一話を聞かないし、学校にも来ないし、「嫌いなやつ」というよりかは、クラスの中にいたら「この人なんなんだろう」と気になる存在ですよね。

◆久間田琳加、茜役は「ものすごく不安でした」

― マスクが手放せない茜という役を演じて、特に苦労した部分を教えてください。

久間田:原作や台本を読ませて頂いて、この役を演じることがものすごく不安でした。演じてみて顔を表現するときに口元はすごく大事なものだったんだと感じて、顔の半分が見えないことによって伝え方が難しく、どんな表情になっているのか鏡を見て練習しました。

― 目線の演技で酒井麻衣監督にもアドバイスをして頂いたそうですが、印象に残っている指導はありましたか?

久間田:監督とお話をして「最初の方の茜は伏し目がちで、クラスを仕切っているときはきちんと見ているけど、想いが言えないときは目線がどんどん下がっていって、マスクを引き上げるみたいな感じにしたいね」と固まったので、「こういう風だったらよりこう見えるね」とアドバイスをいただきました。

◆久間田琳加「半分は自分のままでいられたら」茜と似ているところとは

― 久間田さんといえば、映画『おとななじみ』などいわゆるキラキラ映画なイメージがあります。前作はコメディらしさがありましたが、今作では全く違う役どころを演じるにあたり心がけたことはありますか?

久間田:前作では、ラブコメみたいなところもあったので、いかに笑いのポイントを作れるかを考えていました。今回は茜自身が自分に近いようにも感じて、気持ちを投影しやすかったです。私も思ったことをすぐにズバッと言えるタイプではなくて、そういうところにも共感できたので、茜でいられるけど半分は自分のままでいられたらいいなとも思いつつ演じました。

― 反対に、茜とここが異なるという部分はありますか?

久間田:兄弟の面倒見がいいところです(笑)。私は兄がいるんですけど、親戚にも下の年齢の子が多いわけではなく、末っ子タイプなので、たまに小さい子たちを見るとびっくりしちゃうんですよ。今回も(子役さんと会うとき)ドキドキしていたんですけど、子役さんがどんどん距離を詰めてくれて、表に出ている子役さんはすごいなと思いました。そこが、唯一茜と近くなかったポイントだと思います(笑)。

◆久間田琳加、キャラクターの印象語る「ものすごくリアル」

― 茜と青磁、それぞれのキャラクターの印象をお聞かせください

久間田:茜の学校で自分の気持ちが言えないところは、ものすごくリアルだなと演じていて思いました。私も年々言えるようにはなってきましたが、学校という社会の中で、常に周りに気を遣って「皆は今どう思っているかな」と考えることが自分もあったので、よりリアルなキャラクターだなと感じました。

逆に青磁は、私自身も持っていない自由奔放な性格にすごく魅力を感じました。人を引っ張っていく力だと思うんですけど、そういうところは演じていて「羨ましいな」と思う瞬間がありましたね。

― 青磁は絵が得意で、それに茜も惹かれていきますよね。久間田さんは美術に興味はありますか?

久間田:美術館に行ったりして見るのは好きなんですけど、自分の才能は本当に皆無で(笑)。絵がスーパー下手で「自分が青磁側の役だったらどうしよう」なんて思っちゃうぐらいだったので、描く側じゃなくてよかったと少し安心しました。

◆久間田琳加の一番印象に残っているシーン

― 酒井監督といえば、ファンタジックな映像美が得意で、今回の映画でもたくさん美しいシーンが出てきました。最も印象に残っているシーンを教えてください。

久間田:最後のペンキを塗り合うシーンです。一番ダイナミックだし、演じている私たちも楽しめました。モニターチェックをしていたときから、まだ何もいじっていない状態なのに綺麗で「これをスクリーンで見たらどうなるんだろう」というワクワク感がありました。

― 実際にスクリーンでご覧になられてどうでしたか?

久間田:とても綺麗でびっくりしました。本当にずっと酒井監督とご一緒したくて「いつか酒井監督の撮る映画に」と思っていたんですけど、あの瞬間に「わー、酒井監督と一緒に仕事ができたんだ」とより実感できました。あとは、(白岩さんが絵を)練習をしている姿を知らなかったので、青磁くんが絵を描いているシーンは「本当に描いてる」とびっくりしましたし、素敵だなと思いました。

◆久間田琳加「ずっとご一緒したかった」酒井麻衣監督の魅力

― 「ずっとご一緒したかった」とのことですが、酒井監督のどの部分に惹かれましたか?

久間田:ドラマ「明日、私は誰かのカノジョ」を見たときに、原作を読んでいたので、こんなにも漫画から(キャラクターが)出てきたようになるのかと衝撃を受けました。しかも、一人ひとりの役を愛している感じがすごく伝わってきたので「こういう方と原作がある作品をやってみたい」と感じました。

― 実際一緒にお仕事をされていかがでしたか?

久間田:初めてお会いしたときときも、青磁と茜に対する思いが人一倍強くて。私がものすごく不安だったので色々と相談をすると、全部道筋を立ててお話してくださるのが頼れる部分で、「やっぱり私があのとき『明日カノ』を見て感じたのは間違いじゃなかった」と思いました。酒井監督は、すごくかっこいいです。

◆久間田琳加『夜きみ』に出演して感じた成長「出会ったことのない感情にも出会えた」

― 女優として、色んな作品に出られていますが、今回の作品で一番自分が成長できた部分はありますか?

久間田:酒井監督とご一緒させて頂いて「もっとやれ、もっと行けるよ」と、背中を押してくださったところがたくさんあったので、そういうときに「自分は、こういう風にも表現できるんだ」という幅をもっと知ることができ、それは酒井監督とご一緒できたからこそだなと思っています。

― 自分が想像していた以上のものを出せた?

久間田:たくさん「もっとできる」と言ってくださるんですよ。その言葉にもすごく救われるし、自分が今まで出会ったことのない感情にも出会えました。

― それは感情を爆発させるシーンなどですか?

久間田:それもそうですし、青磁とのシーンなどもありますかね。感情の振り幅がより大きくなるシーンなどです。

― 自分で見ても成長を感じましたか?

久間田:試写で見たときは、かなり緊張していてそれどころじゃなかったんですけど、演じるときに感じたので、成長しているのではないかと思います。

― 見ていて緊張するんですね。

久間田:緊張します(笑)。「あのときどういう芝居できていたかな」とか、そういうことばかり気になっちゃって。フラットに全然見られないです。

◆久間田琳加が感じた酒井麻衣監督のこだわり

― 他に印象的なシーンはありましたか?

久間田:茜が夜明けに帰って来て、ベッドで携帯をいじるシーンがあるんですけど、その瞬間に外の明かりが青磁色になるんです。そのシーンを引きで撮っていて、窓の外の色がどんどん変わっていくんですよ。

自分は携帯を見ているので何が起きているのか分からなかったんですけど、 実際に試写で見たら「窓の色が変わっている!」「青磁と茜の色になっている」と思って、とにかくびっくりしました。とても酒井監督のこだわりや世界を感じられましたね。

― 撮影は夕方や朝早くなど多く大変ではなかったですか?

久間田:そうですね。マジックアワーとか朝になっていく時間とか、景色が綺麗な時間はものすごく短いんですよ。撮影時期は真冬だったので、常に寒くて。でもその数分を狙うためにチームが一丸となって集中力を上げて、という経験はすごく貴重でしたし、楽しかったです。

◆久間田琳加、制服は「あと3年は着ていたい!」

― ドラマ「青春シンデレラ」に続いて制服を着る役でしたが、制服を着るのは好きですか?

久間田:色んな先輩方から「高校卒業してからの方が制服いっぱい着るよ」と言われていて、本当にそうなんだと思いました。(学生時代より)今の方が制服を着ていると言いますか。学生時代は「今すぐにでも制服を脱ぎたい」と思うくらい大人になりたかったんですけど、失った今「制服尊かったな」と思う瞬間があるので、お仕事で着られるのは嬉しいです。あと3年は着ていたいです。

◆久間田琳加、白岩瑠姫の「すごく青磁に近い」部分とは

― 白岩さんの印象や現場のエピソードをお聞かせください。

久間田:イン前にリハーサルが何度かあったので、白岩さんとはお会いしていたんですけど、私も台本で頭がいっぱいいっぱいになっていて、全然お話する時間がなかったんです。インして数日経ってから少しずつお互い話せるようになりました。

また、ご本人は「違う」と言うんですけど、白岩さんご自身も青磁に似て結構自由型の方だなと思っています。偏食気味でお弁当を食べないで毎日ずっとお菓子を食べていて、撮影期間中、お弁当を開く瞬間を見なかったんです(笑)。そういうところは少し変わっているなと思いました。あとは、教室での撮影でも、ムードメーカーで常に(人の輪の)真ん中にいるんですよ。人が集まってくるところはすごく青磁に近いなと思いました。

◆久間田琳加、白岩瑠姫との共通点は少女漫画

― 白岩さんと撮影合間にはどんなお話をされましたか?

久間田:少し意外だったのが、白岩さんも少女漫画がお好きみたいで。歳もすごく離れているわけじゃないので、読んでいた漫画も一緒で、それで距離が縮まりました。

― 読んでいた本は何が一緒でしたか?

久間田:「アオハライド」とかが世代で、私も読んでいたので「あ、わかる~」みたいな話をしました。

◆久間田琳加、白岩瑠姫に役作りで助けられたこと

― 「白岩さんに役作りでも助けられた」ということでしたが、どんなところで助けられましたか?

久間田:演じているときと素でいるときのギャップがそんなにないところです。青磁のまま休憩されている感じがして、そういうところで私も気持ちが入りやすかったというか、すぐに青磁として見ることができたなと思います。

◆久間田琳加、ギャップに悩んだ過去

― 久間田さん演じる茜は、本当の自分と周囲からのイメージのギャップに思い悩んでいる役ですが、久間田さんも周囲から抱かれているイメージのギャップに悩んだ経験はありますか?

久間田:色んな時代にそれぞれ細かいことがあります。私、結構あるみたいです(笑)。例えば食べることがすごく好きなのですが「モデルさんだから食べ物とか気を付けていますよね」みたいに言われます。あとは「もっと内気な感じかと思ったら、意外と喋りますね」「画面で見ていたらもっと身長が小さそうと思ったんですけど、意外と高いですね」とかもあります。結構そういうギャップ多い人なのかなと思っています。

― 「一番違うな」と、悩んだ点はありますか?

久間田:表情ですかね。笑顔の印象がすごく強いみたいで、でも意外とちゃんと喜怒哀楽あるよというところは伝えたいです(笑)。女優の仕事をやっていることもあって、今はあまりないのですが「真顔になるときもあるんですね」とびっくりされることも当初は結構ありました。「全然そんなことない。普通なんだけどな」と思ったりしていました。

― 女優業を始めるまではファンの方のイメージでギャップを感じたこともありましたか?

久間田:そうですね。今はあまりないですけど、やっぱり昔の方があったかもしれないです。昔はモデルしかやっていなかったので、YouTubeとかも流行ってなかった時代でしたし、私がどういう風に喋るのかとか多分想像がつかなかったのかなと思うのですが、今はバラエティや情報番組に出させていただいたり、YouTubeや舞台挨拶を通して、人柄がより伝わりやすいのかなと思います。

◆久間田琳加が一番綺麗だと思った景色とは

― 作中で青磁が綺麗だと思う景色を語る場面がありますが、久間田さんが今まで見た中で一番綺麗だと思った景色を教えて下さい。

久間田:写真集の撮影で行った沖縄の海です。撮影で海外に行くこともあったのですが、(沖縄のほうが)透明度のレベルが高いなと思ってびっくりした記憶がありますね。

◆久間田琳加の夢を叶える秘訣

― 最後に“夢を叶える秘訣”を教えてください。2022年6月のインタビューの際は「『自分が好きなことを貫く』というのは本当に大事なことだと感じています」と回答していらっしゃいました。

久間田:同じです。それは今も変わらず思っていますし、私も酒井監督とずっとご一緒したくて願い続けていたので、そのような気持ちをずっと持っておくというのは大切だと思います。

― 今一番好きなことや自分が熱中していることは何ですか?

久間田:少し恥ずかしいんですけど…。『ちいかわ』(アニメ・漫画)が好きです。今家にぬいぐるみが10個あります。

― どうやって集めているんですか?

久間田:ご当地のちいかわを買うのと、自分でキデイランドに買いに行くのと、景品と、くじで当てて全部で10個です。元々ぬいぐるみがすごく好きなんですけど、今はちいかわだらけです。ちいかわというかハチワレだらけ。ハチワレが一番好きです。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

◆『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』あらすじ

マスクが手放せず、周囲の空気ばかり読んでしまう「優等生」の茜。自由奔放で絵を描くことを愛する、銀髪のクラスメイト・青磁。何もかもが自分とは正反対の青磁のことが苦手な茜だったが、彼が描く絵と、まっすぐな性格に惹かれ、茜の世界はカラフルに色づきはじめる。

次第に距離を縮めていくふたりの過去はやがて重なりあい、初めて誰にも言えなかった想いがあふれ出す――。

◆映画『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』

出演:白岩瑠姫(JO1) 久間田琳加
   箭内夢菜 吉田ウーロン太 今井隆文 / 上杉柊平 鶴田真由
監督:酒井麻衣 
原作:汐見夏衛「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」(スターツ出版 刊)
脚本:イ・ナウォン 酒井麻衣
音楽:横山克 濱田菜月 主題歌:JO1「Gradation」(LAPONE Entertainment)
製作:『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』製作委員会 制作プロダクション:C&Iエンタテインメント、アスミック・エース
配給:アスミック・エース
(C)2023『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』製作委員会
公開中

◆久間田琳加(くまだ・りんか)プロフィール

2001年2月23日生まれ。東京都出身。生後すぐフランスに渡り、6歳までリヨンで暮らす。2012年に第16回ニコラモデルオーディショングランプリを受賞し、「nicola」モデルとして活動。2017年から雑誌「Seventeen」専属モデルを務め、2022年6月より「non-no」専属モデルを務めている。「マリーミー!」での地上波ドラマ初主演を皮切りに、ドラマ『ブラザー・トラップ』、連続ドラマW-30「ながたんと青と-いち日の料理帖-」、Netflixシリーズ「君に届け」、映画『おとななじみ』など話題作に出演。日本テレビ系ドラマ「こっち向いてよ向井くん」では第2話に出演して話題を集めた。

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