消防車はなぜ「赤い」? そもそもいつ頃からあったのか 「雨が降ったよう」と書かれた昔の消火現場

火事の際に出動する消防車は、火を消すためになくてはならない車両ですが、いつ頃に日本で運用され始めたのでしょうか。どうやら明治時代頃までさかのぼるようです。

ガソリンエンジン消防車の日本上陸は20世紀に入ってから

 消防車はいつ頃から日本で運用され始めたのでしょうか。最初から赤かったのでしょうか。実は、日本に消防車の原型のようなものが登場するのは、明治時代にさかのぼるとされます。

 1884(明治17)年7月、消防本署(現・東京消防庁本庁)が、それまで使っていた手押しポンプである「龍吐水(りゅうどすい)」に代わって、蒸気ポンプと人員輸送車を配置した記録があります。配備の背景としては、1876(明治9)年に開催されたフィラデルフィア万国博覧会の本館近くで発生した火災で、蒸気機関車の放水ポンプが活躍したことが影響しているようです。当時現地でその車両を目撃した日本の新聞記者は「晴れているのに辺りは雨が降ったようになった」と書いています。「消防ポンプ車」と呼ばれる、ガソリンエンジンを搭載した今の消防車の原型となる車両が登場したのは1905(明治38)年のこと。アメリカで生まれたものが最初だとされています。日本で初めて導入したのは大阪で、1911(明治44)年に、ドイツのベンツ製の車両が輸入されました。 なお東京に消防ポンプ車が導入されたのは、1917(大正5)年のこと。アメリカのラフランス社製の車両だったようです。 この頃には既に、消防車の車体は赤く塗られていました。理由は諸説ありますが、外国から輸入した蒸気ポンプや消防車が赤であったからそのまま赤にした、というのがよく知られた説のようです。国産の消防車が登場したのは、1939(昭和14)年のことです。トヨタの「KB型トラック」をベースに開発されました。その後、戦中にはニッサン180型のポンプ車も登場します。 戦後はいすゞ自動車が「TX」をベースに1950年代から消防車を製造。この車両をベースに1950年代後半から消火栓や防火貯水槽を用いて、放水しなくても自己の水タンクを利用して初期消火を行える、水槽付消防ポンプ自動車へと発展していきました。 さらに、人命救助や高所の火災に対応するため油圧式のはしごを搭載した移動式はしご車も1954年から登場。当初は西ドイツからの輸入車両でしたが、国産車は早くも1957年(昭和32)年から配備が開始されています。

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