J3最下位の北九州、田坂和昭監督の辞任を発表…後任は小林伸二SD、約1年半ぶりの指揮官復帰に

 ギラヴァンツ北九州は5日、田坂和昭監督の辞任、および小林伸二スポーツダイレクターの新監督就任を発表した。

 現在52歳の田坂氏は、現役時代にベルマーレ平塚(現:湘南ベルマーレ)、清水エスパルス、セレッソ大阪でプレー。日本代表としても国際Aマッチ通算7試合に出場した。現役引退後は指導者に転身。古巣のC大阪でU-18のコーチに就任し、指導者キャリアをスタートさせると、その後は大分トリニータ、清水エスパルス、福島ユナイテッドFC、栃木SCで監督を務めた。今季より北九州の指揮官に就任したものの、シーズン序盤から波に乗り切れず、明治安田生命J3リーグ第25節終了時点で最下位に沈んでいた。

 辞任に際し、田坂氏はクラブを通してコメントを発表。ファン・サポーターへ感謝を伝えながら、シーズン開幕前に掲げていた目標を達成できなかったことを謝罪した。

「ファン・サポーター、そしてギラヴァンツに関わる全ての皆様。いつも熱い応援をしていただきありがとうございます。2023シーズンより共に闘ってくれた皆様には大変感謝致しております。今シーズンの目標であった昇格を達成することが叶わず大変心苦しく思います。申し訳ございません。北九州で過ごした時間は忘れませんし、選手、スタッフ、フロントスタッフ、またファン・サポーターには心から感謝致します。引き続きギラヴァンツ北九州の応援を宜しくお願い致します。ありがとうございました」

 また、石田真一代表取締役社長もクラブを通してコメントを発表しており、「田坂監督におかれては、選手ひとりひとりと真摯に向き合われる一方で、クラブの理念を体現し、地域との繋がりを非常に大切にしていただきました。今シーズンのチーム基盤を築いていただいた功績に敬意を表すると共に、これまでのクラブに対する多大な貢献に心より感謝いたします。クラブといたしましては、JFLへの降格を回避しJ3残留を必ず果たさなければならない中で、苦渋の決断に至りました。ギラヴァンツ北九州を支えて下さる皆様の想いに応えられるよう、新たな体制で、最後の最後まで戦って参りますので、引き続きご支援・ご声援のほどよろしくお願いいたします」と決断の背景を明かした。

 新たに指揮官を務める小林伸二氏は現在63歳で、これまでに大分、C大阪、モンテディオ山形、徳島ヴォルティス、清水と数々のクラブのトップチームで監督を歴任。2019年より北九州で監督兼スポーツダイレクターを3年間任されており、2022年より後者に専念する形を取っていた。

 監督就任に際し、小林氏はクラブを通してコメントを発表。クラブに関わるすべての人々に向け、以下のような言葉で決意を明かしている。

「ギラヴァンツ北九州に関わる皆様。この度、ギラヴァンツ北九州の監督として就任いたしました。この状況を真摯に受け止めしっかりとトレーニングを行い、順位を上げていきます。北九州にサッカーのプロクラブが存在することの意味を重く受け止め、選手、チームスタッフ、クラブ一丸となって残りのシーズンを全力で挑んで参ります」

「ファン、サポーターの皆様。これからも熱い声援をお願いいたします。選手たちの力となり勝利を引き寄せるひとつのピースとしてギラヴァンツ北九州を支えてください。引き続きご支援ご声援のほどよろしくお願いいたします」

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