アルゼンチン空軍 世界情勢の急変で戦闘機に続き多目的ヘリまでゼロに!「南極基地どうする?」

補給の要がなくなる。

ロシアのウクライナ侵攻の影響で整備できず!

 アルゼンチン国防省は、現地時間の2023年8月29日、ロシア企業コスモ・テクノプロムエクスポートとの間で結ばれていた、同国空軍が運用しているMi-171E多目的ヘリコプターの整備・修理契約を解除したと発表しました。

 公式の通知では詳細は明らかになっていませんが、地元メディアでは、2022年5月のロシアによるウクライナ侵攻の後、アルゼンチン空軍がロシアから資金移動や資材を入手することが困難になっていることが原因などではと報じられています。 アルゼンチン空軍では、保有する2機のMi-171Eが飛行時間が規定に達したことを受け、大規模な整備を実施するためロシアに機体部品の一部を引き渡し、機体寿命を伸ばすことになっていました。しかし、今回契約が破棄になったということで、アルゼンチン空軍で運用可能な多目的ヘリコプターはゼロとなってしまいました。 同機は、主に南極にあるマランビオ基地での輸送任務などに使われていました。アルゼンチンにとってマランビオ基地周辺は、同地の観測目的以上に領有権の主張的な意味合いが強く、重要な拠点となっていましたが、今回のMi-171E稼働停止で、マランビオ基地に対する補給プランは大きく変更を余儀なくされます。 ほかにも同軍では、超音速戦闘機などの稼働数がゼロになるなど、予算不足や国際的事情も重なり、困窮した状態になっています。

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