6番の初バーディに「遅かったですね」 柏原明日架が気にする風の種類

<ゴルフ5レディス 2日目◇2日◇ゴルフ5カントリー美唄コース(北海道)◇6472ヤード・パー72>

この日6つのバーディを奪った柏原明日架だったが、初めてきたのは6番パー4。残り120ヤードから「ビタッとついた」会心の一打だったが、6ホール目にしてやっとスコアが動いたのは「遅かったですね」と少し不満顔だ。
瞬間最大風速12.9m/sを記録し雨も降り続いていた初日と、曇り空で少し湿り気のある2日目の強い風は、向きは同じでも、その影響は全く違っていた。「きのうは3~5番手の幅があったけれど、きょうは2~3番手でよかったり。ラウンド中には打った番手とキャリーのデータを毎ホール取りながらやっているけど、風をつかむのに苦労しました」。この日の瞬間最大風速は10.6m/sで、30ヤード戻されることもあった初日ほどではないものの、その違いを把握するのに時間がかかった。

初バーディ後の7番は風を読み違えて「思ったよりキャリーが出ちゃった」とボギー。それでもバウンスバックに成功すると、後半は「やっと合いはじめた」と風に対応し、ボギーなしの4バーディでこの日のベストスコアタイ「67」をマーク。トータル3アンダーの10位タイまで浮上し、最終日へと向かう。

レギュラーツアーの連戦をこなしながら、今週月曜日、火曜日には兵庫県で行われた「日本女子オープン」最終予選会に出場して、無事に本戦出場権を獲得。「いや~、思ったよりも元気なんです。まさかの(笑)」と体調は問題なく過ごせていて、最近は「NEC軽井沢72ゴルフ」で9位タイに入るなど調子は徐々に上がってきている。ただ、先週の小樽戦は悔しかった。

「ショックでした。最近調子が良かったからこそ“行けるかな”と思った小樽でダメだった。足をすくわれた気がして、もう一回気持ちを入れ直せってことなのかなと思って」。難攻不落という言葉がよく似合う「ニトリレディス」で昨年は1打及ばず予選落ちを喫していたが、今年も同じように、カットラインに1打及ばなかった。その悔しさを“リスタート”の気持ちへと消化して、秋の陣に向かっている。

「オフや前半戦にやってきたことが、試合でのメンタルや体の状態とようやくリンクしてきた。結果に表れてきているので手ごたえは出てきています」と前向きに話す27歳。今季3度目のトップ10のみならず、どん欲に勝利という結果を求めていく。

荒れ模様を呈している美唄攻略のカギは、いかに早く、風を把握できるかということ。「あしたはどういう感じか…。カラっとしている風なのか、ジトッとしている風なのか。スタート時間とかでも変わってきそうなので、様子を見ながら考えていきたい」。データと経験で頭をフル回転させて、勝利の風を呼び寄せる。(文・笠井あかり)

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