永山瑛太、俳優人生初の直談判「僕の出番を…」<福田村事件>

【モデルプレス=2023/09/01】俳優の永山瑛太が1日、都内で開催された映画『福田村事件』初日舞台挨拶に登壇。人生初の直談判を回顧した。

【写真】永山瑛太・東出昌大ら、実力派俳優が集う

◆実際の虐殺事件を描いた映画「福田村事件」

井浦新と田中麗奈がW主演を務める本作は、関東大震災から5日後の千葉県福田村で起こった、業商談9人が殺された実際の虐殺事件を描く。

この日は井浦、田中、東出昌大、木竜麻生、向里祐香、カトウシンスケ、杉田雷麟、水道橋博士、豊原功補も登壇した。

◆永山瑛太「僕の出番を増やしてくれ」と直談判

薬売りの行商団を率いる沼部新助を演じた永山は「まずこの映画の企画と準備稿をいただいて、内容を知ったときに、まず僕の出番を増やしてくれと、初めて言いました。少しだけ増えました」とユーモアを交えて発言。「本当に素晴らしい映画が出来上がったので。日本映画に一石を投じる作品に携われて、僕は幸せです。今日はありがとうございます」と出演の喜びを語った。

◆東出昌大、ワイルドなヒゲ姿で登場

なお、田中倉蔵を演じ、この日はワイルドなヒゲ姿で登場した東出は、田中が「なぜこのような大きな事件が私たちに伝わることなく100年過ぎたのか、見てくださった方には感じていただけたんじゃないかと思います」と伝えていたことを受け、「先ほど田中麗奈さんが、なぜこういう映画が今まで作られてこなかったのかとおっしゃっていましたが、この企画のお話をいただいた時に、やはりプロデューサーの荒井晴彦さんが、ハリウッドだったら3回・4回、もしこれだけの規模の事件があったら3回・4回リメイクされていてもおかしくない題材なのに、日本人はそういうのを取り扱ってこない、なかなか作れないとおっしゃっていました」と回想。

「やはり、日本の大手の配給会社でしたりテレビ局でしたりっていうところが出資するもので、このような差別の問題でしたり、国の問題でしたり、同調圧力とかそういうものは描き切れないのかもしれないんですけども、楽しいエンターテイメントだけではなく、負の遺産というか。そういうものも、なぜ起きてしまったんだろうと考え続けながら物語として紡いでいくというのも、映画人の大事な仕事かなと思いますので、今後ともそういう仕事に携われればと思います。本日はお越しくださいましてありがとうございました」とコメントした。(modelpress編集部)

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