新加入ハフェルツは“発展途上”…アルテタ監督が指摘する改善点とは「既に多くのゴールを…」

 アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督が、今夏に加入したドイツ代表FWカイ・ハフェルツについて言及した。27日、イギリス紙『ガーディアン』がコメントを伝えている。

 現在24歳のハフェルツはチェルシーで約3年間を過ごした後、今夏に推定6500万ポンド(現在のレートで約119億円)と報じられた移籍金でアーセナルに加入した。昨シーズンのチェルシーではセンターフォワード(CF)を務めることが多かったものの、新天地ではプレミアリーグ開幕後の3試合すべてで左インサイドハーフ(IH)として起用。今夏にレヴァークーゼンに移籍したスイス代表MFグラニト・ジャカの“後釜”としてのプレーが続いている。

 プレシーズンツアーでは2ゴールをマークしたハフェルツだが、FAコミュニティ・シールドを含めた公式戦4試合では、得点に絡むプレーを見せることができていない。現地時間26日に行われたプレミアリーグ第3節では、時折ボックス内でチャンスに絡んだものの、味方選手との連携が上手く取れないシーンも目立ち、56分に途中交代を告げられた。データサイト『Whoscored』はこの試合の同選手に対し、アーセナルの先発選手の中で2番目に低い10点満点中「6.1点」という評価をつけている。

 可変システムを採用し、各選手が流動的なポジショニングを取るアーセナルにおいて、適応に苦戦気味のハフェルツ。アルテタ監督はフルアム戦でのプレーについて「彼が後ろ向きにプレーしたシーンを見たが、体の向きを変えることができたかもしれない。それは全員の要求であり、前線でプレーし、ファイナルサードで試合に影響を与えることが要求の1つだ」とコメント。同選手が今後ファンを魅了するかどうかについて問われると次のように答えた。

「彼にはそれができると思っている。彼は今日の試合でも本当に良いことをしてくれていると思う。特定の瞬間において彼にとって厳しい状況があった。彼は素晴らしいエリアに侵入したが、ボールが届かなかった。そういった状況が多くある。今シーズンも既に多くのゴールを決めているはずだが、そこが欠けているんだ」 

 もっとも、ハフェルツ本人はシーズン開幕前に「よりボールに絡むことができるし、よりゲームに溶け込むことができる。本当に楽しんでいるよ」と中盤起用への充実感を語っている。2023-24シーズンは始まったばかり。若きドイツ代表戦士がアルテタ監督のもとで今後どのような成長を遂げていくのか注目したい。

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