プーチンの私兵集団「ワグネル」最高幹部まるごと壊滅?今後どうなる

プリゴジン氏の側近も死亡?

イギリス国防省「ワグネルグループに深刻な影響」

 イギリス国防省は2023年8月25日(金)、ウクライナ紛争の状況に関する分析を更新。8月23日(水)にロシアの民間軍事会社「ワグネル」のビジネスジェット機がロシア国内で墜落した件について、ワグネル創設者のエフゲニー・プリゴジン氏が死亡した可能性が極めて高いと明らかにしました。

 墜落したビジネスジェット機はブラジルの航空機メーカー、エンブラエル製で、8月23日にモスクワとサンクトペテルブルクの間に位置するトヴェリ近郊に墜落しました。6月23日に起きたワグネルの反乱からちょうど2か月後のことでした。  ロシア当局は、プリゴジン氏を含む乗客10人全員が死亡したと主張。プリゴジン氏だけでなく、部隊を指揮するドミトリー・ウトキン氏と兵站責任者のヴァレリー・チェカロフ氏も死亡したとしています。  イギリス国防省は、プリゴジン氏は周到に安全対策を立てることで知られており、墜落した機体に同氏が搭乗していた決定的な証拠はないとしながらも、死亡が事実であればワグネルグループに深刻な影響を及ぼすと分析しています。  また、プリゴジン氏のように、並外れた大胆さや残忍さなどを兼ね備えた後継者は一人もいないと指摘。今回、側近も死亡したとの報道により、ワグネル指導部の空白は更に悪化すると推測しています。 ちなみに、ワグネルは民間軍事会社であるものの、ロシア軍が装備するT-72戦車や装甲車など重装備も保有していました。6月の反乱を受けてロシア国防省は、反乱収束後にワグネルが持つ重装備をロシア軍に移管すると明言しています。  さらに、イギリス国防省は8月初旬の戦況分析で、プーチン大統領が「ロシア国家親衛隊」の重武装化を許可する法案に署名したと発表。政権の安全を確保する組織として、ロシア国家親衛隊へのリソース投入を増加させていると指摘していました。

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