「盛岡秋田道路」新たな工区が検討へ 角館~田沢湖の山岳区間 JR田沢湖線に並行の「横軸」高規格化

盛岡から秋田方面へまっすぐ西へスピードアップを図る構想です。

3番目の事業化区間をめざす

 国土交通省 東北地方整備局は2023年8月22日(火)、高規格道路「盛岡秋田道路」のうち「生保内~卒田」区間について、計画段階評価に入ると発表しました。「盛岡秋田道路」は、岩手県盛岡市から秋田県大仙市の秋田自動車道までをむすぶ構想です。既存の国道46号・国道105号のバイパスとなるもので、JR田沢湖線・秋田新幹線と並行するルートです。 完成すれば、秋田・青森に次ぐ大都市である盛岡からの「横軸」となります。これまでは北上まで南下して東北横断道に乗るしかありませんでした。 約80kmのうち、事業化したのはわずかで、雫石町で現道を活用した「橋場改良」が約700m、角館町で市街を北に迂回した「角館バイパス」が約6km、2013年までに完成したきりです。 長い沈黙のあと、新たに事業化をめざす工区となるのが「生保内(おぼない)~卒田」です。角館と田沢湖のあいだの山岳区間を抜ける約12kmの部分で、生保内は田沢湖駅、卒田は角館の2駅手前の神代駅付近です。現道の国道46号はクネクネとカーブや勾配が続き、路肩も狭い古い道路で、県境付近とともに盛岡~秋田の難所のひとつです。 一般的に、計画段階評価を経て概略ルートが決定されると、都市計画決定と環境アセスメントの手続きが進められ、そのあと順次「事業化」つまり国の予算が割り当てられる段階となります。その一歩が踏み出されていきます。

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