開幕から出遅れたソシエダ、次節白星なるか…未勝利が続くとアルグアシル体制で最悪の滑り出しに

 2023-24シーズンのレアル・ソシエダは、ラ・リーガ開幕からの2試合を双方ドローで終えており、未勝利が続いている。25日には第3節として敵地での昇格組ラス・パルマス戦が控えているが、同試合でも勝利を逃すと、イマノル・アルグアシル監督体制の“ワースト記録”を更新することとなる。

 今季のレアル・ソシエダは12日にホームで行われた開幕戦でジローナと対戦。試合は開始早々に左サイドからのアーリークロスを日本代表MF久保建英がダイレクトで叩き込み、レアル・ソシエダが先手を取る。久保にとっては、昨季のラ・リーガ開幕節のカディス戦に続く2年連続の開幕戦ゴールとなった。しかし、その後追加点を挙げられずにいると、後半に同点ゴールを許し、1-1で試合終了。レアル・ソシエダはホーム開催の開幕戦で白星を逃していた。19日に行われた第2節セルタ戦でも、久保の放ったクロスボールからU-21スペイン代表FWアンデル・バレネチェアがヘディングシュートを沈め、レアル・ソシエダが先制したが、後半アディショナルタイムに痛恨の失点。開幕戦に続いて追い付かれる形となり、開幕からドローの試合が続いていた。

 現在レアル・ソシエダを率いるアルグアシル監督は、レアル・ソシエダBの監督を務めていた2017-18シーズン、エウセビオ・サクリスタン監督の解任に伴いシーズン途中の第30節から指揮を執ると、就任から2戦目の第31節ジローナ戦で5-0と大勝を飾った。シーズン終了後、アルグアシル監督は1度レアル・ソシエダBの監督に戻ったものの、2018-19シーズン途中の2018年12月にアシエル・ガリターノ監督が“更迭”されると、再びトップチームの指揮官に就任。初陣となったアウェイでのレアル・マドリード戦を2-0で制し、以降はレアル・ソシエダの監督としてチームをけん引している。

 つまり、アルグアシル監督がシーズン開幕から指揮を執るのは今季で5年目となる。2019-20シーズン、2021-22シーズンは第2節で勝利を掴んでおり、昨季は久保の決勝ゴールで白星スタートを切った。過去4シーズンで最も勝利が遅かったのは2020-21シーズンだ。同シーズンは開幕戦のバジャドリード戦を1-1で終えると、続く第2節のレアル・マドリード戦はスコアレスドローとなった。敵地で行われた第3節エルチェ戦を3-0で制し、シーズン初勝利を記録。開幕から3戦目にして、待望の白星を飾っていた。

 開幕戦から2試合続けてドローとなっている今季は、対戦相手こそ異なるものの、2020-21シーズンと同じ勝ち点で進行していることとなる。当時は開幕3戦目で初勝利を挙げたが、今季はどうなるだろうか。仮に引き分け以下の成績で終えてしまうと、アルグアシル監督がトップチームを率いて以降、最悪の滑り出しとなってしまう。対戦相手のラス・パルマスもここまで1分1敗と苦しいスタートとなっており、アウェイゲームであろうと勝利が必要不可欠な一戦だ。

 レアル・ソシエダの勝利だけでなく、久保の活躍にも期待がかかる第3節ラス・パルマス戦は、日本時間で25日の26:30(26日の2:30)にキックオフ予定だ。

【ゴール動画】久保建英が2年連続の開幕戦ゴール!

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