
アトレティコ・マドリードは21日、グラナダからU-19スペイン代表FWサム・オモロディオンが完全移籍にて加入することを発表した。
クラブの発表によると、契約期間は2028年6月30日までの5年間。スペインメディア『マルカ』によると、契約には1年間の延長オプションも付随しているようだ。なお、移籍金は明かされていないものの、『マルカ』によると契約解除金満額の600万ユーロ(約9億6000万円)が支払われたという。
オモロディオンは2004年5月5日生まれの現在19歳。2021年夏にグラナダのU-19チームに加入すると、昨季はレクレアティーボ・グラナダ(Bチーム)の一員としてセグンダ・ディビシオンRFEF(4部相当)33試合出場18ゴールを記録。チームのプリメーラ・ディビシオンRFEF(3部相当)昇格に大きく貢献した。迎えた今シーズンはトップチームの一員としてシーズンをスタートさせ、14日に行われたラ・リーガ開幕戦ではアトレティコ・マドリードと対戦。スタメン出場してラ・リーガデビューを飾っただけでなく、62分にはワンタッチゴールで得点も記録していた。
完全移籍加入に際し、オモロディオンはアトレティコのクラブ公式チャンネルにてコメントを発表。急遽決まった移籍を受けての驚きや、新天地での意気込み、さらにはディエゴ・シメオネ監督の印象などを語っている。
「1週間前、グラナダの選手としてここへ来て、1部デビューを果たした。それから1週間後、この偉大なクラブと契約することになったね。3年前までは地元の小さなクラブでプレーしていたんだ。今の僕が世界最高のチームのひとつと契約するなんて、誰が想像できただろうか」
「ここに来られて光栄だ。どの選手もそうだけど、常に成長したいし、新しい刺激を求めるものだ。だから、アトレティコ・マドリードとの契約はとても嬉しいね。僕を信頼してくれたクラブと、このクラブに来ることを可能にしてくれたすべての人に感謝したい。そして、この冒険をスタートさせ、一緒に多くの目標を達成することを楽しみにしている」
「僕は自分のことを勤勉な選手だと思っている。チームを助けるのが好きなんだ。僕はスピードもあるし、目標も持っている。まずは短期的な目標として、常に成長し続けることを掲げている。すべてのストライカーから、さらにはディフェンダーから、ベストから学びたい。最終的には、それが自分に良い形で還元されるはずだ」
「シメオネは世界最高の監督の1人だ。彼がこのクラブで何を成し遂げてきたかはみんなが知っている。彼が僕を大いに助けてくれて、選手として成長させてくれると確信している」
「ピッチに出れば、ファン・サポーターが試合のどの瞬間も常に応援してくれているのがわかる。彼らは声援を決して止めることはない。彼らの存在があれば、僕たちはたくさんの素晴らしいことを成し遂げられるはずだ」
なお、オモロディオンは今季アトレティコ・マドリードのトップチームでプレーするか否かはまだ決まっていないという。というのも『マルカ』によると、古巣のグラナダを筆頭に、カディス、アラベス、セビージャ、セルタなどのクラブがオモロディオンのレンタル移籍に関心を示している模様。アトレティコ・マドリードは今季はオモロディオンを“武者修行”に出し、来季よりシメオネ監督率いる“ロヒブランコス”に迎え入れることを検討しているようだ。
【動画】オモロディオンが新天地での意気込みを語る!