京阪バス「交野~生駒~四条畷」田原線廃止へ 約60年の歴史に幕 かつては鉄道構想も

山間部を走る孤高の存在でした。

土休日に2往復のみ運行の中距離路線

 京阪バスは2023年8月21日(月)、ダイヤ改正を行い、古くからの路線である18号系統「田原線」を廃止すると発表しました。ダイヤ改正は9月9日(土)です。 田原線は、京阪交野市駅から私市を経由して生駒山地の国道168号を南下し、奈良県生駒市の北端を経由して、大阪府四條畷市の田原台一丁目へ至る路線です。もともと利用者が少なく一日数本のみでしたが、現在は土休日の2往復のみに減っていました。 他のバス路線網から外れた孤高の存在で、ほとんどが山間部を走る中距離路線であることから、ファンのあいだでもよく知られる存在でした。途中には国内最大級の木製床板の歩行者用吊り橋「星のブランコ」があります。 1960年代からある古い路線で、一時期は門真市内の京阪大和田駅まで至る長距離ルートでした。狭い山道を抜けるため、1970年代後半までボンネットバスが現役で、大阪府では最後の運行路線だったようです。 ちなみに、交野から生駒へまっすぐ南下しつなぐ鉄道路線も計画されていました。「信貴生駒電鉄」が信貴山へのアクセスをもくろんでいましたが、戦前に私市まで開業させたところで頓挫。現在は京阪交野線となっています。

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