旅客機エンジンの「白いグルグル」何のため? 俗説には賛否も 実はグルグルじゃなくてもいい!?

多くのジェット旅客機では、搭載されているエンジンの中心部に、「渦巻き」のようなマークが白で描かれていることが一般的です。これにはどういった意味があるのでしょうか。

エンジン動作確認&鳥よけも?

 多くのジェット旅客機では、搭載されているエンジンの中心部に、「渦巻き」のようなマークが白で描かれていることが一般的です。これにはどういった意味があるのでしょうか。

 ANA(全日空)は公式サイト上で、この理由を「エンジンが回転しているのを確認するため」と説明しています。「特に夜間や暗いところでは、エンジンが回転しているかどうか、瞬時に判別しづらいのですが、白い模様は暗くても目視で把握しやすく、エンジンの動作確認に役立っています」とのこと。また、動作の確認のほか、稼働中のエンジンに近づき過ぎたことによる事故を防ぐ効果も期待できます。 もうひとつの効果は、鳥がエンジンに吸い込まれてしまうアクシデント「バードストライク」を防止するためとされています。飛行中、エンジンが高速回転した際の渦の動きが、鳥の警戒心を誘い、エンジンに近づきにくくするとも。 これについて航空機エンジンメーカーは科学的な根拠がないと見解を出していることもある一方で、ニューヨーク・タイムズは1986年、ANAがボーイング767と747、計26機のエンジン中央部に模様を描いて1年間運航した結果、模様が描かれなかったエンジンは平均9羽の鳥が衝突したのに対し、描かれたものは平均1羽にとどまったという実験結果を報じています。 ちなみに、この模様を描くのは必須ではないことから、これらの模様がない機体や航空会社も存在。また模様、必ずしも「渦巻き」というわけではなく、なかには、棒線が引かれているものや記号の「コンマ」状のものも存在します。

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