セルタの“宝石”ガブリ・ベイガがナポリ加入へ! 移籍金総額57億円で口頭合意か

 セルタに所属しているU-21スペイン代表MFガブリ・ベイガが、ナポリへの完全移籍に近づいているようだ。『スカイ・イタリア』が18日に報じている。

 ベイガに関しては今夏のマーケットでビッグクラブの注目を集めており、マンチェスター・シティやチェルシーといたプレミアリーグ勢だけでなく、パリ・サンジェルマン(PSG)など複数クラブからの関心が報じられていた。8月に入るとナポリが獲得に動いていることが明るみに出ており、スペインメディア『アス』によると3000万ユーロ(約47億円)で初回オファーを提示したとのこと。しかし、セルタは契約解除金満額の4000万ユーロ(約63億円)を要求し、ナポリからのオファーを拒否したと伝えられていた。

 その後もナポリは継続してセルタとの交渉に臨み、今回の報道によると両クラブは条件面で口頭合意に達したという。最終的に報じられた移籍金は当初の3000万ユーロ(約47億円)にボーナス600万ユーロ(約9億5000万円)を加えた総額3600万ユーロ(約57億円)。契約解除金満額とまではいかなったものの、『アス』によるとセルタ陣営は交渉の長期化を避けること、この取り引きによって得た資金を今夏中の“投資”に回すことの2つを目的として、当初の要望額よりも低い条件でオファーを受け入れた模様だ。

 現時点で個人合意には達していないものの、ベイガ自身が要求する年俸は200万ユーロ(約3億2000万円)と決して高額ではないため、個人条件面の交渉は比較的スムーズに進む見込みだ。残すは詰めの作業のみとなっており、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によれば、ナポリは今週中にもメディカルチェックを完了させるべく動いていると報じられている。

 ベイガは2002年5月27日生まれの現在21歳。スペイン北西部のガリシア州で産声をあげ、地元の名門であるセルタのカンテラ(育成組織)で育った。2020-21シーズンのラ・リーガ第2節バレンシア戦でトップチームデビューを飾ると、2021-22シーズンの終盤戦から徐々に出場機会が増加。昨シーズンは生粋のスペイン人インテリオール“らしさ”溢れる能力に加えて、ミドルシュートという飛び道具で大ブレイクを果たし、公式戦39試合の出場で11得点4アシストを記録した。既に開幕している今期のラ・リーガでも、第1節のオサスナ戦で後半途中からピッチに立っている。

 昨シーズンに33年ぶり3度目のスクデットに輝いたナポリは、2023-24シーズンよりリュディ・ガルシア新監督が指揮を執ることが決まっている。果たして、セルタの“宝石”はラ・リーガを離れ、ナポリでその才能に磨きをかけることとなるのだろうか。今後の動向に注目だ。
 

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