タクシーの「ラジオ離れ」なぜ? 変化した車内環境「つけてとも言われない」 伊集院光さん寂しげ?

「ラジオの帝王」とも呼ばれる伊集院光さんが、タクシー運転手が最近ラジオを聴いていないと番組で話していました。一体どういった理由で少なくなってしまったのでしょうか。

周りの環境変化が大きく影響?

 2023年8月7日深夜放送の『伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)で、パーソナリティーの伊集院光さんが、最近自身のラジオ番組を「聴いてます」とタクシー運転手に言われなくなったと話していました。

 番組で伊集院さんは、「癖でさ、タクシーの運転手さんにさ『タクシーのオジサン、聴いてますか?』みたいに呼びかけるけどさ、今、まぁタクシーの中はラジオついてないもんね」と寂しそうに話し、自身の番組をタクシー運転手が聴かなくなった理由を、「ジャパンタクシー系のタクシーは、全然ラジオが設置されていないから。自分の携帯で聞くとなれば。まあ聞いてもいいよみたい状況で。まず、タクシーの中でラジオが鳴ってるって状況にはあわなくなっている」と説明します。 この件に関して、ジャパンタクシーを運転しているタクシー運転手へ実際に聞いてみたところ、「ジャパンタクシーには基本装備ではラジオの機能がないため、聴く場合はスマートフォンなどを使う人も多い」とのことで、本当でした。また、タクシー会社によっては、「空車時しかラジオを聴いてはいけない」「お客さん乗車中は要望がない限りはボリュームを下げる」といったルールの会社もあるそうです。 しかし、そのタクシー運転手さんの会社は基本的にそういったルールがないのにも関わらず、ラジオをつける習慣がなくなってしまったとのことです。理由としては単純に面倒というのがあるようで「交通情報や災害情報を聴くためにNHKラジオに合わせるとか、今は本当に必要なときしか聴かない」と話します。元々は、備え付けのラジオで手軽だったため、時間つぶしなどを兼ねてラジオを聴いていた人が多かったとのことです。 また、タクシー運転手がラジオを聴かなくなった理由として、そもそもお客さんに「ラジオをつけてくれ」と言われなくなったことも挙げました。 スマートフォンやタブレットなどが普及する以前は、移動中にスポーツ中継やお気に入りの番組を流して欲しいと要望が出ることもあったそうですが、現在は「radiko」など、ネットでのラジオ配信サービスもあるため、お客さんの方でなんとかしてしまうケースも多くなっています。この辺りは、会社に所属するタクシー運転手よりも、定期的に乗せる顧客も持っている個人タクシーの方が影響は大きいかもしれません。「ちょうちん」の行灯でお馴染みの「日個連東京都営業協同組合」に所属するタクシー運転手によると、「いつも乗ってくれるお客さんが聴いていて、自分も聴くようになるという運転手は多かったと思いますよ。でも今はほら、みんなスマフォで済ましちゃうから」とのことで、お客さんからの情報が全く入ってこなくなったことも、タクシー運転手のラジオ聴取率の低さに影響しているようです。※一部修正しました(8月17日11時20分)。

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