引退済み原子力潜水艦 30年経って「やっと解体します」15隻以上をどんどん処分へ イギリス

自信はかなりありそう。

実は初めて解体する原子力潜水艦

 イギリス国防省内の執行機関であるサブマリン・デリバリー・エージェンシー(SDA)は、現地時間の2023年8月9日、原子力潜水艦「スウィフトシュア」の解体に際し、鋼鉄や船体のパーツなど約90%を再利用またはリサイクルする「最終解体」に向けロサイスに入渠したと発表しました。

 SDAはイギリスの原子力潜水艦の建造から保守・点検、そして廃棄まで受け持つ機関となっています。「スウィフトシュア」 は1970年代に就役したスウィフトシュア級原子力潜水の1番艦で、1992年に退役しています。実はイギリスではこれまで原子力潜水艦を解体する設備が整っておらず、これが初の試みとなります。 既に、イギリス海軍の原子力潜水艦であるヴァリアント級、チャーチル級、スウィフトシュア級は全艦が退役しており、現在運用されているトラファルガー級も「トライアンフ」を残し全て退役し、アスチュート級に役目を譲っています。そのため、イギリス海軍は15隻以上の除籍した原子力潜水艦を海軍基地で保管している状態です。 解体完了は、2026年末を予定しているそうで、解体方法としてSDAは原子炉の燃料除去、放射性物質の除去、艦の分割などの段階を含む複雑なプロセスをこなしつつ、適切な廃棄物管理、リサイクル、国際協定の遵守を行うとのこと。 なお、SDA公式X(Twitter)では今回の解体を「他のどの国も試みたことのない方法で行われるでしょう」としています。

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