「少しだけ形になってくれた安心感」 西郷真央は全英最終日に巻き返し『67』

<AIG女子オープン 最終日◇13日◇ウォルトン・ヒースGC(イングランド)◇6881ヤード・パー72>

難易度が高い2番パー4。3番ウッドでの2打目を4メートルにつけてバーディを奪ったことが、西郷真央の“爆発”を予感させた。「きのうまで3メートルが全然入らなかった。それが入ってくれたので、いい流れに持っていけた」。そのあとに6つのバーディを奪い(2ボギー)、この日のベストスコアタイ「67」でプレー。36位タイまで巻き返して、全英を終えた。
千葉県の麗澤高の先輩・吉田優利との日本人ツーサムが実現した3日目は、「78」と大きく後退した。「風も難しかったし、不運も重なりながらのプレーだった」と悔しさが募ったが、夜が明ければ一変、それを吹き飛ばすような快進撃。「きのうより安定したプレーができた」と振り返る。

前のメジャー大会「エビアン選手権」を終えて日本に帰国してすぐ、「AIG女子オープン」の出場権が降りてきたと連絡を受けた。急きょの出場となったが、エビアンでの収穫を生かして見直したクラブも「うまくはまってくれた」と、イメージ通りにマッチした。

「今年ずっとやってきたことが、結果として少しだけ形になってくれたので少し安心感と、まだまだ足りない部分がたくさんあるので継続してやっていきたい」。昨年は予選落ちだった全英の舞台で4日間を戦い抜き、「昨年は通らなかった大会で予選通過できて、最終日にスコアを伸ばせた。すごく成長できていると思う」と前向きな言葉も自然と生まれてくる。

世界ランキング上位者の資格で、今季はメジャー5試合にフル出場することができた。「海外メジャーに来て良かったと思うし、今後の課題を見つけたい」と、目指している米ツアー参戦に向けてひとつの指標にもなったはず。来週からは主戦場に戻り、連戦が続いていく。「グリーン周りの引き出しが増えたと思う。国内ではなかなか使わずに1パターンでやりがちだったけど、自分の成長のためにいろんな引き出しでやっていきたい」と一回りも二回りも成長した姿で、日本のメジャーシーズンへと向かっていく。

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