なぜ?新幹線に「600系」が存在しない理由 500系と700系のあいだの「なるはずだった車両」とは

新幹線の車両は0系から始まり、以降は100刻みで形式の数字が振られてきました。ただ、600系だけが存在しません。実は「そうなるはずだった」車両があるのです。

新幹線の車両は0系から100刻みで割り振り

 新幹線の車両は0系から始まり、以降は100系、200系、300系と、100刻みで形式の数字が振られてきました。しかし500系の次は700系です。その間の「600系」は存在しません。なぜでしょうか。

 数字だけを見ると、欠番となっている「600」系。ちなみに900番台は、高速試験車など事業用車両に割り当てられています。線路や架線の状況を検査する新幹線電気軌道総合試験車「ドクターイエロー」も923形です。  実は、当初600系と数字が振られる予定だった車両が存在します。東北・上越新幹線で1994(平成6)年から2012(平成24)まで使用された、オール2階建て車両の「Max」ことE1系です。  国鉄時代からの付番方法にならい、計画当時は3桁の数字で表記されていましたが、1987(昭和62)年の国鉄分割民営化を経てJR各社が誕生すると、将来的に番号が不足することなどが考慮され、JR東日本は独自に形式名を付けるように方針を変更。「東」を意味する「East」の頭文字「E」が頭に付くようになりました。 このため、仮称「600系」だった車両は新たな形式名の1番目としてE1系に。以後、JR東日本の新幹線は長野(北陸)新幹線向けから始まったE2系、山形新幹線のE3系、E1系の後継E4系というように、「E〇系」という形式が付けられていきました。  ちなみに、「E2系」を例にとると、形式名を「いーにけい」と呼ぶ人もいれば、「いーつーけい」と呼ぶ人もいます。JR東日本によると、正式な呼び方は定めていないそうで、どちらも「正解」ということになります。

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