移籍希望のカイセド、練習欠席で強行姿勢に…ブライトンCEOは現状を説明

 ブライトンのポール・バーバーCEO(最高経営責任者)が、去就に注目が集まるエクアドル代表MFモイセス・カイセドについて言及した。8日、イギリス紙『イブニング・スタンダード』が伝えている。

 カイセドには今冬の移籍市場から多くのクラブから関心が寄せられ、一時は移籍志願も表明し、クラブからはトレーニングに参加しないように通達されるなど、退団の可能性が浮上していたが、最終的には残留して今年3月には1年の延長オプションが付随した2027年6月30日まで契約を延長した。

 しかし、今夏の移籍市場でも依然として移籍の可能性が浮上しており、すでにチェルシーとは個人合意に至っていることも伝えられている。それでも、最大総額8000万ポンド(約146億円)となるオファーも1億ポンド(約183億円)を要求しているブライトンに拒否されたことが明らかになっている。

 移籍が決まらないまま、プレミアリーグ開幕が迫っていることを受け、すでに妥当と感じられる金額が提示されているにもかかわらず、オファーを受け入れていないブライトンにカイセドは不満を表明している模様で、改めて同クラブに移籍を認めるように要求していると見られている。

 さらに、今夏チームのトレーニングに合流して以降、親善試合に出場してきていたカイセドだが、6日に行われたラージョ・バジェカーノ戦は突如メンバー外に。移籍するために翌日の練習も欠席した模様で、退団を強行しようとする姿勢を示していることが報じられている。

 このような状況にブライトンのバーバーCEOはイギリスメディア『スカイスポーツ』で「21歳のモイセスは若い選手だが、その年齢にして彼はおそらくすでに世界最高のミッドフィールダーの選手の一人だ。私たちは彼と素晴らしい時間を共にしてきた」と語りながら、次のように続けた。

「そして、私たちはそれが継続していくことを望んでおり、彼とは長期契約を結んでいる。その一方で、彼への関心があることも現実的に知っている。若い選手にとって、その興味は必然的に思考に影響を与えるもので、少し不安にもなると思う。私たちはそれを理解している」

「しかし今のところ、彼はブライトンの選手であり、契約を結んでいる。私たちは彼がハードワークをして、新シーズンに向けて準備することを期待しているが、市場が進むにつれてどうなっていくかは見ていくしかない」

「移籍市場はまだまだ長いし、私たちは彼を引き止めたいと思っている。彼は本当に重要な選手なので、私たちがどのような立ち位置にいるかを見ていくつもりだ」

 今冬に続いて今夏でもついに練習を欠席する事態となったカイセド。12日に行われるルートン・タウンとのプレミアリーグ開幕戦に出場するかは不透明となっているが、果たしてチェルシー移籍が実現することはあるのだろうか。

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