J・フェリックスにサウジ移籍の可能性が浮上?…アル・ヒラルが1年レンタルを画策か

 アトレティコ・マドリード所属のポルトガル代表FWジョアン・フェリックスに対し、中東からのオファーがあったようだ。6日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 現在23歳のJ・フェリックスは母国の名門ベンフィカで頭角を表し、2019年夏にクラブ史上最高額の1億2000万ユーロ(現在のレートで約187億円)でアトレティコ・マドリードに完全移籍加入を果たした。しかし、周囲の期待とは裏腹に安定した活躍を見せることができず、昨シーズンは出場機会が大幅に減少。今年1月にはチェルシーにレンタル加入し、公式戦通算20試合に出場したものの、大きなインパクトは残すことはできなかった。

 6月末の期限付き移籍期間満了に伴い、今夏にアトレティコ・マドリードに復帰したJ・フェリックス。しかし、ディエゴ・シメオネ監督の新シーズンの構想には含まれていない模様で、これまで行われたプレシーズンマッチでも出番は与えられず。選手本人も移籍を望んでいると報じられており、今夏のアトレティコ・マドリード退団が既定路線となっている。同選手に対しては、パリ・サンジェルマン(PSG)やベンフィカ、アストン・ヴィラなどからの関心が噂されているが、現段階では具体的な交渉は行われていないという。

 依然として去就が不透明となっているJ・フェリックスだが、この度サウジアラビアのクラブから獲得の打診があったようだ。今回の報道で関心が明らかになったのは、今夏の移籍市場でセネガル代表DFカリドゥ・クリバリやセルビア代表MFセルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチらを獲得したアル・ヒラル。戦力強化を進めている同クラブは、攻撃陣をさらに拡充するべく、アトレティコ・マドリードで居場所を失っている23歳のポルトガル代表FWの動向を注視しているようだ。

 移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、アル・ヒラルはJ・フェリックスとアトレティコ・マドリードに対し、1年間のレンタル移籍を提案する準備があるという。同クラブのジョルジ・ジェズス監督も同選手に何度も電話をかけ、説得にあたっているようだ。J・フェリックス本人の希望はヨーロッパでのキャリア継続ではあるものの、アトレティコ・マドリード退団を希望している点やヨーロッパのクラブの動きを考慮すると、アル・ヒラル移籍も選択肢の1つになり得ると伝えられている。

 果たしてJ・フェリックスは今夏にどのような決断を下すのだろうか。その動向に大きな注目が集まる。

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