中盤確保が急務のレアル・ソシエダ、ファン・デ・ベークを巡りマンUとクラブ間交渉スタート

 レアル・ソシエダがマンチェスター・Uに所属しているオランダ人MFドニー・ファン・デ・ベークの獲得を画策している模様だ。地元メディア『ノティシアス・デ・ギプスコア』が1日に報じている。

 今夏、レアル・ソシエダは中盤の構成においてトラブルが発生している。元スペイン代表MFダビド・シルバが左ひざ前十字じん帯を負傷し、シーズン中の復帰が不可能に。7月27日に現役を引退することを明かしていた。D・シルバの現役引退を受けて、クラブは中盤をこなせる人材の確保が急務となっている。そして、トップターゲットとしてファン・デ・ベークの名前が挙がった模様だ。

 今回の報道によると、既にレアル・ソシエダは動きを見せており、1日付でマンチェスター・Uに接触したという。先日には選手側との接触が明かされていたものの、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、クラブ間交渉は今回が初とのことだ。レアル・ソシエダは買い取りオプション付きのレンタル移籍でオファーを提示したと見られており、買い取りオプションの金額は1000万ユーロ(約15億5000万円)前後の見込み。現時点でマンチェスター・Uから正式な回答は届いておらず、レアル・ソシエダのフロント陣はファン・デ・ベーク獲得に失敗した際の代替案をテーブルに並べているものの、現時点では同選手が理想的な候補だと伝えられた。

 現在26歳のファン・デ・ベークはアヤックスのアカデミー育ちで、トップチーム昇格後も主力として活躍。2020年夏にマンチェスター・Uへ加入した。しかし、イングランドの地では安定した出場時間を確保できず、2021-22シーズン途中冬の移籍マーケットではエヴァートンへのレンタル移籍も経験。2022-23シーズンはアヤックス時代の“恩師”でもあるエリック・テン・ハフ監督の下で再起を目指したものの、負傷の影響で出遅れてしまい、最終的にはひざの負傷でシーズンほとんどの時間を棒に振っていた。最終的に同シーズンは公式戦わずか10試合の出場で終わっている。

 D・シルバだけでなく2022-2023シーズン限りで元スペイン代表MFアシエル・イジャラメンディも退団を決めたことから、レアル・ソシエダは今夏に中盤の新戦力を迎え入れることが決定的と見られている。前線ではライプツィヒ所属のポルトガル代表FWアンドレ・シルヴァの獲得も報じられているが、果たしてクラブの希望通りファン・デ・ベークを獲得することはできるのだろうか。

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