やはり今夏の移籍を希望か…カイセド、ブライトンファンに退団意向を明かす?

 ブライトンに所属するエクアドル代表MFモイセス・カイセドは、やはり今夏の移籍を希望しているようだ。8月1日、地元メディア『Sussex World』が伝えている。

 現在21歳のカイセドは母国クラブのインデペンディエンテ・デル・バジェの下部組織出身で2019年10月にトップチームデビューを果たした。2021年2月にブライトンに完全移籍で加入すると、同年8月から半年間はベルギーのベールスホットへの期限付き移籍も経験し、2022年1月からブライトンに復帰。2022-23シーズンは公式戦43試合出場で1ゴール1アシストを記録し、中心選手としてクラブ史上初となる欧州大会出場権獲得に大きく貢献した。

 そんなカイセドには今冬の移籍市場から多くのクラブから関心が寄せられ、一時は移籍志願も表明し、クラブからはトレーニングに参加しないように通達されるなど、退団の可能性が浮上していたが、最終的には残留して今年3月には1年の延長オプションが付随した2027年6月30日まで契約を延長した。しかし、今夏の移籍市場でも依然として移籍の可能性が伝えられている。

 今夏はチェルシーから強い関心が示されており、個人条件ではすでに合意に達していることも報じられている。しかし、クラブ間での交渉が難航。ブライトンは6000万ポンド(約109億円)、6500万ポンド(約118億円)、7000万ポンド(約127億円)のオファーを拒否したほか、先日には7500万ポンド(約137億円)に500万ポンド(約9億円)の追加オプションが付随した総額8000万ポンド(約146億円)の4度目のオファーも拒否したことも明らかになっている。

 4度目のオファーが拒否されたことを受け、カイセド陣営はブライトンと会談を実施し、依然として移籍が決まらない状況に不満を募らせていることを伝えた一方、ブライトンとしては1億ポンド(約182億円)の評価額を変えない意思を改めて伝えたことがイギリス紙『タイムズ』で報じられており、チェルシーとの交渉は続いているものの、依然として合意までは隔たりがあると見られている。

 そんななか、ブライトンは8月1日に2022-23シーズンの活躍を称える表彰式を開催。これに出席した2人のファンにカイセドは完全移籍での退団を希望していることを認めたという。しかし、それがチェルシーかと聞かれると、そのことについて話すことは拒否した模様で、移籍先については多くを語らなかったことが伝えられている。

 なお、カイセドは選手が選ぶチーム内最優秀選手賞と同時にファンが選ぶ最優秀選手賞も受賞。壇上で同選手は「すべてのことに感謝し、すべての試合でサポートしてくれたファンに感謝している。とても嬉しいよ」とコメント。さらに、「ファンのみんなありがとう。あなたたちのサポートなしではこれは不可能だった。僕は家族のためにこれをしている。彼らから刺激をもらっている」と感謝を口にしたことが明らかになっているが、果たして今夏の移籍は実現するのだろうか。

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