チェルシー、コルウィルと2029年夏までの新契約締結に迫る…ブライトンは再獲得を断念か

 チェルシーが同クラブに所属しているU-21イングランド代表DFレヴィ・コルウィルとの契約延長に近づいている模様だ。イギリスメディア『アスレティック』が7月31日に報じている。

 現在20歳のコルウィルに関しては今夏のマーケットにおける去就に注目が集まっていた。2022-23シーズン、ブライトンへレンタル移籍に出ていたコルウィルは、公式戦通算22試合に出場。クラブの6位フィニッシュとヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得に貢献した。今夏は保有元のチェルシーへ戻り、アメリカで開催されたプレシーズン大会の「プレミアリーグ・サマーシリーズ」を戦うチームにも帯同。初戦のブライトン戦はスタメン出場して81分までプレーし、第3戦のフルアム戦でもハーフタイムからピッチに立っていた。

 そんなコルウィルについて、ブライトンは2023-24シーズンも残留を希望しており、トップターゲットとして今夏の獲得に動いていると報じられていた。引き続きレンタル移籍でチームへ残留させることを目論んでいたという。一方、今夏よりチェルシーの新指揮官に就任したマウリシオ・ポチェッティーノ監督は、前述のブライトン戦後に「彼は我々の選手であり、今後も我々と一緒にプレーし続けるだろう。私自身は彼のパフォーマンスに満足している」と話し、コルウィルはチェルシーに残留する予定だと主張。「イングランドで最も偉大なセンターバックの1人になれるはずだ」と称賛の言葉も送っていた。

 このような状況の中、チェルシーはコルウィルに新契約を提示した模様だ。チェルシーとコルウィルの現行契約は2025年6月30日までとなっていたものの、新契約期間は2029年6月30日までの見込み。現時点でサインはされていないものの、条件面などを含めてすべて合意に至っているという。チェルシーはコルウィルを来季の戦力としてカウントしているだけでなく、将来的なクラブの“顔”として、そしてイングランド代表の“未来”として活躍することを確信しているようだ。

 2011年にチェルシーのU-9チームに入団したコルウィルは、その後も“ブルーズ”(チェルシーの愛称)の一員として成長を遂げ、2021年夏にはトップチームデビューを待たずしてチャンピオンシップ(2部)のハダースフィールドへレンタル移籍。2021-22シーズンはひざのケガに悩まされた時期もあったものの、シーズンを通して公式戦32試合出場2ゴールを記録するなど、主力の1人として活躍した。翌シーズンは前述の通りブライトンで活躍。未だチェルシーのトップチームでは公式戦のピッチに立ったことはないが、開幕が約2週間後に迫った2023-24シーズンのプレミアリーグでは、念願のデビューを飾るだけでなくチェルシーを支える姿が見られるかもしれない。

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