「ふさわしい名前プリーズ!」日本初1万トン超えの砕氷研究船が名称募集 JAMSTEC

南極観測船「しらせ」の運航実績も参考に建造するそう。

2026年秋に竣工予定の大型研究船

 JAMSTEC(海洋研究開発機構)は、2026年11月に竣工・引き渡しを予定する「北極域研究船」の船名募集を開始しました。 同船は海氷の減少などの急激な環境変化が進み、地球全体の気候・気象変動に大きく影響を及ぼしているとされる北極域において、国際的な研究プラットフォームとして活用可能で、かつ十分な砕氷機能と世界レベルの観測機能を備える船として建造されるものです。

 主要目は、全長が128m、全幅が23m、深さが12.4m、喫水は8m、総トン数は約1万3000トン(国際総トン数)で、乗員は99名。砕氷能力は厚さ1.2mある平坦1年氷を、船速3ノット(約5.56km/h)で連続砕氷可能なレベル、耐氷能力は、IACS(国際船級協会連合)が定めた「多年氷が一部混在する厚い一年氷がある海域を通年航行可能」なレベル、いわゆる「ポーラークラス4」を計画しています。 また研究・観測用に、船には大型の気象レーダーやドローン(UAV)、無人潜水艇(アンダーアイス・ドローン)、遠隔操作型無人潜水機(ROV)、堆積物を採取するための「ピストンコアラ―」と呼ばれる採泥器、海水を採取するための採水器(CTD)などを備えるそうです。 船名の応募基準は「日本初の砕氷機能を有するJAMSTECの研究船として、ふさわしい名称」とのこと。選考方法は一般公募により寄せられた名称案をもとに、JAMSTEC内外の専門家の意見を参考にしながら、北極域研究船として最もふさわしいと判断された名称にするそう。なお、必ずしも応募数が多い名称に決まるわけではないとしています。 応募締め切りは2023年10月20日(金)日本時間17時まで。なお決定した船名は2023年度中に公表する予定で、具体的な時期は決定次第、ウェブサイトなどで知らせるといいます。  応募要領の詳細や応募フォームへのアクセスは、JAMSTECの公式ウェブサイトをご確認ください。

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