スペイン空軍 F/A-18戦闘機は2035年まで使うと明言する 予想されていた退役より5年長く

予備部品を購入するということは?

総額で約5000万ユーロ増額へ

 スペイン政府は2023年7月末の閣議決定において、同国空軍が保有している、F/A-18戦闘機(スペインではC.15)の今後数年間の予備部品取得に関する複数の購入契約を承認しました。

 今回承認されたのは、F/A-18を飛行状態にしておくのに必要不可欠な予備部品をアメリカから調達する契約で、空軍に総額で約5000万ユーロ(約80億円)増額が承認されたようです。 スペイン国防省は、これらの部品の取得により、F/A-18の運用期間を2035年頃まで伸ばそうと考えています。しかし、今回の追加予算でも、継続的なメンテナンスが保障できる量の資材購入に足るものではないと国防省の関係者は見解を述べており、今後、追加の要請がある可能性もあります。 これまで、スペイン空軍のF/A-18は、2026年頃から同機に置き換わる予定のユーロファイター「タイフーン」の配備が開始されるのに合わせ、全機が引き渡される2030年頃には退役するという噂もありました。しかし、今回の閣議決定や国防省の発表により、「タイフーン」配備後も、5年の猶予を持たせることが明らかになりました。

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