6試合ぶりのムービングデーは“メリハリ”ラウンド 渋野日向子は改善を実感「一番パーオン率が高かった」

<アムンディ・エビアン選手権 3日目◇29日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523ヤード・パー71>

4月末の「JMイーグル・LA選手権」以来、日米合わせて6試合ぶりの土曜日は、スコアを伸ばす一日となった。3バーディ・1ボギーの「69」。順位も39位タイから30位タイへに浮上し、最終日へと向かう。
「きょうが一番パーオン率が高かった。チャンスについたところもありましたし、ロングパットを寄せてパーを拾えたところもあった。外したところで粘り強くパーセーブできたのが、伸ばした結果につながったかな」と振り返る。耐えて伸ばしたムービングデーは、4月の「ロッテ選手権」初日以来の60台だ。

かねて課題のひとつに挙げているパーオン率は、この日は18ホール中12回で67%。初日は10回、強風の2日目は8回という数字と比較しても、安定したことがうかがえる。前半でパーオンを逃した12番、13番、15番ではそれぞれ1.5メートル前後のパットを決めきってパー。序盤をしのいで、スコアを落とすことなく進んだ。

すると前日に“ナイスセーブ”をみせた16番パー3でピン上1.5メートルにつけてバーディ。折り返す直前の18番では、2オン狙いで入ったバンカーから“寄せワン”を決めた。「攻めのメリハリもできた。ショットはまだマシだったという感触だったので、ホールによって考えてできたほうだとは思う」と、攻めと慎重さを兼ね備えた18ホールを展開した。

それでも、ショートサイドに外した激しい打ち下ろしの2番パー3で「唯一、1個ボギーにしちゃったのはもったいない」としたが、バウンスバックにも成功。続く3番ではティショットが左サイドのバンカーにつかまったが、そこからピン左に落として、傾斜を利用して50センチにピタリとつけた一撃には「いいバーディを獲れた」。トータルイーブンパーまで戻した一日に、笑顔も見せる。

そのぶん、惜しいバーディパットも多くあった。そこに関しては「悔しい気持ちもある」と少しの心残りを感じながらも、「そうやってチャンスにつけられているというのはいい風に捉えていた」と、いま取り組んでいるショット改善でチャンスメイクができていることを前向きに感じている。

「もう少し行けたかなという欲はちょっと思ってたりします」という“貪欲さ”も生まれた3カ月ぶりのムービングデー。課題へ愚直に取り組みながらも、より上を目指す日曜日へと向かう。(文・笠井あかり)

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