
インテルが、日本代表MF鎌田大地の獲得を検討しているようだ。27日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。
鎌田は2017年夏にサガン鳥栖からフランクフルトへ完全移籍加入。翌年夏には出場機会を求めてシント・トロイデンへのレンタル移籍を決断し、2019年夏に復帰した。2021-22シーズンには公式戦46試合の出場で9ゴール4アシストをマークし、ヨーロッパリーグ(EL)制覇に大きく貢献。昨シーズンも公式戦47試合に出場し16ゴール7アシストを記録するなど、中盤の主軸として存在感を放った。
今年6月末の契約満了に伴いフランクフルトを退団し、現在は無所属となっている鎌田。一時はミラン加入が決定的と報じられながらも、同クラブのパオロ・マルディーニTD(テクニカル・ディレクター)とフレデリック・マッサーラSD(スポーツ・ディレクター)の電撃退任の影響もあり、移籍は実現せず。直近ではラツィオからの関心が明らかになったものの、条件面で折り合いが付かず、獲得を断念したことが報じられていた。
依然として新天地が決まっていない鎌田だが、今後インテルが獲得に乗り出す可能性が浮上しているという。今回の報道によると、優先度こそ低いものの、インテルは今夏の移籍市場での中盤の補強を検討しているとのこと。フリートランスファーでの獲得が可能な鎌田については、クラブ内で“興味深い特徴を持ったプレーヤー”と注目を集めているようだ。『ガゼッタ・デロ・スポルト』は、仮に鎌田がインテルに加入した場合、左インサイドハーフの主力を務めるアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンの控えになる可能性が高いと指摘している。
なお、インテルは同じく中盤の獲得候補として、ウディネーゼ所属のセルビア代表ラザール・サマルジッチの動向を注視しているという。しかし、同選手は所属クラブとの現行契約を2026年6月末まで残しており、獲得に向けては2000万ユーロ(約30億円)程度が必要になる可能性もあるようだ。
2023-24シーズンの開幕までは残り1カ月ほど。果たして鎌田はどのクラブでプレーすることになるのだろうか。引き続き動向に注目が集まる。