「VIVANT」堺雅人、“自分が2人映る”役柄に言及「使命を感じました」<インタビュー>

【モデルプレス=2023/07/23】TBS系日曜劇場「VIVANT」(読み:ヴィヴァン/よる9時~※第2話は79分拡大)で主演を務める俳優の堺雅人にインタビュー。自身の役柄やモンゴルでの撮影について語った。

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◆堺雅人主演「VIVANT」

本作は、「半沢直樹」をはじめ数々のヒットドラマを手がけてきた福澤克雄の原作・演出最新作。

主演の堺をはじめ、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司、二宮和也という全員主役級、日曜劇場史上最も豪華な主要キャストが集結するも、一体どんな物語になるのかはシークレットとなっている。

◆堺雅人、乃木役は「使命を感じました」

― 堺さんが演じる乃木憂助とは、いったいどんな人物なのでしょうか?

堺:乃木は丸菱商事エネルギー事業部の課長というエリートサラリーマンなのですが、取引で契約金の誤送金トラブルがあり、そのお金を取り戻すためにバルカ共和国に向かいます。でも、そこで世界中を巻き込む大きな渦に巻き込まれてしまう、そんな男です。

初めて台本を読んだときは、とてもチャレンジングな役をいただいたなと思いました。しかも、同じ画面に自分が2人映るなんて(笑)。役者として、大きな宿題をいただいているなと使命を感じました。

― 物語の原作も兼ねる福澤克雄監督とのエピソードをお聞かせください。

堺:日曜劇場「南極大陸」からご一緒させていただいている福澤監督は、本気でぶつかれば、いくらでも受け止めてくれる方で、毎回刺激をいただいています。監督は頭で考えただけの芝居を嫌うので、体でぶつかり、心で動いて、本当の感情が出ないといけません。今回の台本を読んで、深い愛情と大きな課題を感じました。撮影では本当に“生き物として”ぶつかっているような感覚でした。自分の芝居のもう1つ大きなものを求められている感じがして。深く腹から出る声というか、腹から出る感情を求められているという感覚ですね。それは画面にも滲み出ていると思います。

◆堺雅人、憧れの地・モンゴルでの撮影を回顧

― モンゴルでの撮影はいかがでしたか?

堺:モンゴルには約2か月間滞在しましたが、僕にとっては夢のような時間でした。20年ほど前に一人旅で赴いたこともあり、大好きな国です。今回は首都のウランバートルだけではなく、ゴビ砂漠にも行けましたし、観光ではなかなか行けないような場所にも行けました。2か月間生活することで、旅行者の視点ではなく、そこに生活する者の視点で、モンゴルという国を体感できたことが、モンゴルに強い憧れを持っていた自分としては、とても充実した毎日でした。しかも、野崎守役の阿部寛さん、柚木薫役の二階堂ふみさんをはじめ、本当に素晴らしいキャストの皆さんと毎日お芝居ができる、それが俳優として何より幸せでした。

ただ、モンゴルには日本からの直行便の本数が少ないので、モンゴルへ向かうにも一苦労で、それに、ホテルからロケ地への移動も、舗装されていない道を車で数時間かけて進むという厳しいものでした。もうアトラクションのように揺れ続けます。でも、慣れるとその中でも眠れるんですよ(笑)。

― モンゴル生活のエピソードを教えてください。

堺:ラクダにも乗れたのも、今回のロケで嬉しかったことの一つです。かわいかったですね。ラクダも人間みたいに一頭一頭、本当に顔が違うんです。丸顔のラクダもいて、とても個性的。怒るとツバを吐いてくるんです(笑)。一頭をかわいがると、別のラクダがつまらなそうな顔をして。ラクダも嫉妬するんですね(笑)。モンゴルの遊牧民の生活は、動物の中に人間がいるような感覚です。僕らも生き物であって、その輪の中で一緒にお肉をいただいたり、乳をいただいたりして、生きているということを深く実感しました。ラクダ、馬、ヤギ、羊も大事な共演者です。

また、モンゴルは日照時間が長く、毎日、日の入と日の出を見るという貴重な体験もしました。見渡す限りの地平線に、太陽が昇ってから沈むところまで見られるんです。「なんて生物としてちゃんとした毎日なんだろう」と思いました。

― 視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

堺:第1話をご覧いただき、本当にありがとうございます。“世界に通用する作品をつくりたい”というのが、福澤監督の思いです。「世界中の皆さんに、日本の文化、日本の俳優、日本のドラマはこんなに面白いんだと思ってもらえるドラマにしたい」という言葉を最初にいただきました。そして、それに向けて、キャスト・スタッフ全員がワンシーン、ワンカットにすべての力をギュッと詰め込んで作ってきた作品です。毎週日曜日、ハラハラドキドキの時間を過ごしていただけたらと思います。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

◆「VIVANT」第2話あらすじ

公安の刑事・野崎(阿部寛)の助けで現地警察の追跡から逃れ、無事日本大使館へとたどり着いた乃木(堺雅人)と薫(二階堂ふみ)。

しかしいつまでも、止まっているわけにはいかない乃木は、130億円を取り返すべく動き出す。果たして、130億円の奪還なるか?

また、野崎はザイール(Erkhembayar Ganbold)の残した「ヴィヴァン」という言葉に引っかかっていた。

そして、明かされる「ヴィヴァン」の謎に驚愕する一同。「ヴィヴァン」をめぐる物語が遂に動き出す。

(modelpress編集部)

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