大型補強はオーナーグループの野心を反映? アーセナルCEO「如実に表している」

 アーセナルのヴィナイ・ヴェンカテシャムCEO(最高経営責任者)は、今夏の大型補強にオーナーグループの野心を感じているようだ。21日、アメリカ『サーベイランス』に出演し、言及している。

2022-23シーズンのプレミアリーグを2位でフィニッシュしたアーセナル。今夏の移籍市場では、イングランド代表MFデクラン・ライスをイングランド人選手の歴代最高額となる総額1億500万ポンド(約192億円)で獲得するなど大型補強を続けており、同選手に加えてオランダ代表DFユリエン・ティンバー、ドイツ代表FWカイ・ハフェルツの3選手獲得に合計2億ポンド(365億円)以上を投じたと伝えられている。

 同番組に出演したヴィナイCEOは、「成功したシーズンだったと思う」と2022-23シーズンを振り返りながら、「この夏、我々はその素晴らしいチームに3人の新加入選手を加えた。我々が強化したかった3つのポジション、我々が望んでいた3人の選手だ」と、今夏に的確な補強を実行できたと主張。「この投資は非常に大きなもので、オーナーグループの野心を如実に表している」と、クラブを所有するクロエンケ・スポーツ・エンタープライゼスの意向が色濃く反映されていることを明かした。

 また、クラブが新たにアメリカを商業的なターゲットに据えていることも明言。現在アメリカーツアーを行なっているアーセナルだが、「私たちがアメリカに来るたびに、サッカー界が成長し、アーセナルファンの人口が増加していることがわかる。我々の小売事業の20%はアメリカで行われている」と、アメリカが持つビジネス面での影響力を説明した。

 過去には一部のサポーターが、クラブオーナーであるスタン・クロエンケ氏の退陣を求め暴徒化するなど、両者に溝が生まれていたアーセナル。今夏の充実した戦力補強により、サポーターが持つオーナーグループへの印象に変化は生まれるのだろうか。

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