中盤の駒不足に朗報…チェルシー、19歳A・サントスが労働許可証を取得か

 チェルシーに所属するブラジル代表MFアンドレイ・サントスが労働許可証を取得したようだ。20日、イギリス紙『イブニング・スタンダード』が伝えている。

 A・サントスは2004年5月3日生まれの現在19歳。ヴァスコ・ダ・ガマの下部組織出身で、2021年11月にトップチームデビューを果たした。2022シーズンは公式戦36試合の出場で8ゴールを記録し、2023年1月にチェルシーへの完全移籍が決定した。

 今年1月に行われたU-20南米ユース選手権ではブラジル代表にキャプテンとして招集。同大会では全9試合中8試合のピッチに立って6ゴールを記録するなど、チームの顔として母国を優勝へと導いただけでなく、得点王にも輝いた。また、2023年3月25日のモロッコ代表戦ではA代表デビューも果たしている。

 多くのクラブから関心が寄せられていたなか、チェルシーがA・サントスの獲得に成功したものの、イギリスで働くための労働許可証が取得できなかったため、今年3月に古巣ヴァスコ・ダ・ガマへレンタル移籍をしていた。そして、今夏チェルシーへと復帰を果たしたA・サントスは今月19日に行われた今夏最初の親善試合となるレクサム戦に先発出場。62分までのプレーで好パフォーマンスを披露し、5-0の勝利に貢献していた。

 2023-24シーズンもチェルシーでプレーできるかは不透明となっていたものの、今回の報道によると、A・サントスが労働許可証を取得したことを同クラブの関係者が認めた模様で、同選手はプレミアリーグでプレーすることが可能になったようだ。

 チェルシーは今夏の移籍市場でフランス代表MFエンゴロ・カンテ(フリー移籍)、クロアチア代表MFマテオ・コヴァチッチ、イングランド代表MFメイソン・マウント、イングランド代表MFルベン・ロフタス・チークなどを売却していることから、中盤の枚数が少なくなっていたなか、A・サントスが起用可能となったことはマウリシオ・ポチェッティーノ監督にとって大きな後押しとなることが予想されている。

 それでも、新シーズンもレンタル移籍をする可能性が残されているA・サントスだが、ブライトンに所属するエクアドル代表MFモイセス・カイセドの獲得交渉が停滞していることも影響して、労働許可証が取得できたことでチェルシーに残留する可能性も浮上している。

 プレシーズン初戦で若手選手たちが好パフォーマンスを見せたことを受け、ポチェッティーノ監督は「非常に良い資質を持っている。時間さえかければよくなるだろう」と語っていたが、果たしてA・サントスはチェルシーにとどまることになるのだろうか。

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