レスター、チェルシーからU20W杯大会最優秀選手をレンタルで獲得か…最短でのプレミア復帰に本腰

 新シーズンをチャンピオンシップ(2部)で迎えるレスターが最短でのプレミアリーグ復帰を目指し、チェルシーに所属するU-21イタリア代表MFチェーザレ・カザデイのレンタルを移籍を画策しているようだ。16日、イギリスメディア『テレグラフ』や『デイリーメール』が伝えている。

 現在20歳のカザデイは、2018年からインテルの下部組織に加入したが、クラブの財政難もあり、2022年に総額1700万ポンド(当時約23億円)でチェルシーへ移籍。2022-23シーズンは、チャンピオンシップのレディングにレンタル移籍し、15試合に出場した。今年の5月から6月にかけてアルゼンチンで開催されたU-20ワールドカップでは、決勝でウルグアイに敗れたものの、7ゴールを記録し、ゴールデンブーツ(得点王)と大会最優秀選手の個人賞2冠を達成した。

 『テレグラフ』によれば、チェルシーにカザデイを呼び戻す意思はなく、チャンピオンシップで経験を積ませることを望んでいるとのこと。現所属のレディングは3部に降格したため、他のクラブへの移籍が有力となっている。そのため、同選手はチャンピオンシップのクラブ間で“争奪戦”になっているようだが、レスターへレンタル移籍させる方向で動いているという。

 一方の『デイリーメール』は、ベテラン選手だけでなく若手の躍進に期待しているレスターのエンツォ・マレスカ新指揮官が、同じイタリア人のカザデイの獲得を望んでいるとも伝えている。

 レスターは、チャンピオンシップ降格によりイングランド代表MFジェームズ・マディソンやベルギー代表MFユーリ・ティーレマンスら主力選手が退団したものの、これまでにトッテナムからMFハリー・ウィンクス、ウルヴァーハンプトンからイングランド代表DFコナー・コーディら“実力者”を獲得。14日にはマンチェスター・Cから“有望株”であるU20イングランド代表DFカラム・ドイルをレンタルで獲得するなど、新指揮官の下、1年でのプレミア復帰に向け着々と準備を進めている。 

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