最新AI芝刈り機の導入でコースメンテナンスが向上 そのおかげでプレーヤーも従業員も満足度アップ!

ちまたではチャットGPTや生成AI、DXなどが話題のきょうこの頃。実はゴルフ場にも、そんなAI化の波が起き始めている。コースのメンテナンスからチェックインまでデジタルの力で業務を効率化し、サービスの質を向上させる方向に向かっているようなのだ。
今年、共栄社の『バロネスULM271』無人芝刈り機を導入した鹿沼カントリー倶楽部(栃木県)は、フェアウェイ管理の負担を劇的に減らせたことでコース全体のレベルアップにつなげることができたと、同ゴルフ場のコース管理・清水翔サブキーパー(以下、清水サブキーパー)は明かす。
 
鹿沼CCは「45ホールあるため、以前は人員と時間的な面で刈り遅れが出てしまっていました。しかし、2台の無人機に任せることで、この問題が大幅に改善されています」というように、ホール数が多いため隅々まで管理が追い付かない課題を見事に解決。芝を刈りたくても「作業量的に断念していたケース」が激減し、妥協せずにコースを仕上げられるようになったと話す。
 
さらに芝刈りを機械のみに頼れることで人に時間的な余裕が生まれ、「グリーンのコンディション作りに注力できています」とも話し、自慢の高速グリーンのメンテナンスが以前よりもよくなっていることを明かした。
 
そして「お客様のご要望を伺いながら、新たなシステムを採用していきたいと考えています。私たちが目指すのはデジタルとホスピタリティの融合です」と米谷彰子総支配人(鹿沼CC)も話しているとおり、機械に任せるところと人の技術を生かす部分、この理想的な関係を目指し、鹿沼CCは今後もデジタル化を推進するという。
 
業務効率が上がり人手不足の問題が解消され、メンテナンスのスタッフが少ない状況下でも、フェアウェイをいいコンディションで保てられる。ということは、ゴルファーが気持ちよくラウンドすることにつながり、ストレスなくプレーを楽しめるということ。さらにはメンテナンスのよさから、スコアの向上だってあるだろう。このデジタル化の波は大きく広がってゆくことが予想されるが、近い将来、ゴルフ場の芝刈り機には人間が乗っていないかも……? 要チェックだ。
 
■『バロネスULM271』
全地球航法衛星システム(GPSやGLONASSなど)を利用した無人芝刈り機。さらに、ティーチ・MAP方式(熟練したコース管理スタッフの刈り込みデータを一度記憶させると、ティーチした作業データを無人状態で高精度に再現する)も採用。数種類のデータを記憶させれば、コースコンディションに合わせた芝刈りが可能。価格も1台(基地局込み)2,000万円以上とスケールが大きい。

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