米男子、欧州とサウジの提携…米国上院議会で明かされた交渉の裏側に選手が反応 「信頼は大きく低下」という声も

7月11日、米国上院議会の小委員会でPGAツアーがDPワールド(欧州)ツアーとともにサウジアラビアの政府系ファウンド『PIF』との統合に至るまでの交渉内容が記された書類が公表された。

そのなかにはこれまで選手らも知らなかった事実が、明白に記されていたものもある。今週は今季メジャー最終戦「全英オープン」の前哨戦となる「ジェネシス・スコットランド・オープン」がスコットランドのルネサンスCで開催。開幕前日の12日の公式会見では、この発表された書類から分かった交渉の裏側についての質問が飛んだ。

世界ランキング6位で大会前年覇者のザンダー・シャウフェレ(米国)は、PGAツアーのジェイ・モナハン会長への信頼度は「変わった」と明言する。「一番混乱している時期にもっとも必要な人が居なかった」とモナハン会長が、衝撃の統合発表後に体調不良から職務から離れたことを指摘した。

そのモナハン会長はすでに回復し、10日には職務に復帰。「体調が戻ったことは本当に良かった。しかしながら復帰すればたくさんの厳しい質問に答えなければならないだろう」とシャウフェレは言う。さらに「僕は簡単には人を信用しないが、彼は信頼する一人だった。しかし現在の信頼は大きく低下した。それは僕一人だけじゃないだろ」という辛辣な言葉も残した。

またジョーダン・スピース(米国)は、「とくにLIVゴルフからの誘いを断りPGAツアーに残った選手にとっては大きな問題」と見解を話す。「モナハン会長はこれから信頼を取り戻すためにたくさんの仕事が待っている」とした。

世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー(米国)は、「昨日の公聴会からはわれわれはそんなにたくさんの情報を得ることができなかった」と内情を明かす。「PGAツアーを戦う選手の一人として、何が起こっているのか明確にする必要があるし、それに対しての不安はある。ツアーは選手が組織を動かしているとずっと言い続けているが、実際に十分な情報は与えられていない」とも。「昨日の公聴会の一部を視聴したが、そこから得るものは何もなかった」と大きな不満を口にした。(文・武川玲子=米国在住)

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