トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督が、去就が不透明となっているイングランド代表FWハリー・ケインについて言及した。10日、イギリスメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えている。
昨シーズンはプレミアリーグで8位に低迷し、ヨーロッパの主要コンペティションへの出場権を逃したトッテナム。“欧州復帰”を期す同クラブは、かつて横浜F・マリノスやセルティックを率いたポステコグルー氏を指揮官に据え、新体制のもとで2023－24シーズンに臨むこととなる。
そんなトッテナムを巡っては、“絶対的エース”であるFWケインに今夏の退団の可能性が浮上。現行契約が来年の6月末で満了となる同選手に対し、バイエルンは既に2度に渡ってオファーを提示している。トッテナムも慰留に向けて、給与等の条件を大幅に改善した新契約の提示に踏み切ると報じられているが、依然として去就は不透明となっている。
新天地での仕事をスタートさせたポステコグルー監督は、現地時間10日に行われた記者会見にて、去就に注目が集まる“絶対的エース”について言及。「現時点で何の保証もないし、何も期待していない。なぜなら、この種のことに関して、明確かつ確実な扱いをすることは決してできないからだ」と前置きした上で、次のように続けている。
「私は今の時点で知っていることだけに集中している。それは、ハリー（・ケイン）がこのチームの一員であるということだ。彼はトレーニングに戻るのを楽しみにしているだろうし、我々と一緒に仕事を始める。どちらにせよ、そのことが与える影響について考えすぎてしまうと、最終的にはチームを構築する機会を逃してしまうことになる。重要な意味を持つことはわかっているので、この機会を逃すつもりはない」
「ハリーは世界最高のストライカーの1人であり、このクラブの歴史の一部だ。このクラブに関わり続けて欲しいと思っている。私はただ彼に自己紹介をして、自分自身のビジョンを伝え、彼のビジョンを理解し、成功するように努力するだけだ。彼との会話は、どうすればこのクラブを成功に導けるかというものになるだろうし、それこそが彼も望んでいることだと思っている」
初挑戦のプレミアリーグに向けた意気込みを「私はこのクラブに成功をもたらしたい。最も大切にしていることは、私の任期を超えて長く残るものを生み出すことだ」と示したポステコグルー監督。果たして彼が率いるチームにケインの姿はあるのだろうか。
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