久保建英が“直球”トークショー開催 「人生一発勝負」と信条も飛び出す

 アディダスは新スパイク『X CRAZYFAST(エックス クレイジーファスト)』を発表。4日、都内で日本代表MF久保建英、元日本代表DF槙野智章によるトークショーが行われた。

『TAKE TALK!(タケトーク』と冠されたトークショーは集まったメディアに加え、子どもたちなども参加。周囲を囲まれての槙野とのトークに「サッカーだけを好きでやってきているタイプなので、グラウンドではないところでメディアの方々だったり、お客さんに囲まれているのはちょっとだけ緊張しています」と、アディダスのグローバルアンバサダーに就任してから初となる、人前でのイベントに一言。槙野から「サッカー以外のメディア活動は好き?嫌い?」と振られると「正直に言うと、嫌いです。すいません。サッカーのことだけを見て、評価してほしいと思っているので、あまりサッカー以外のところで注目されたくないですし」と、直球回答も。

『X CRAZYFAST』を着用することになる久保は「切り返しの後、踏み込んだ後にすごく反発があって、すぐ次に足が運びやすいです。他の競技と比べてサッカーは切り返しが多いスポーツだと思いますが、その切り返しをすごくサポートしてくれる優れたスパイクだと思いました」と、着用しての感想。「あまり靴を履いている感覚でプレーしたくなくて。足に関しては繊細な方だと思っていて、ボールタッチとか足の裏、足の甲をすごく気にするので、薄さは極限まで。踏まれると痛いですけど、その微妙なラインを今回のスパイクは攻めてくれていると思うので、すごく履きやすいです。ほぼ、素足感覚です。普段、5本指ソックスを履いているのも、変幻自在に中で足が動かせるようにということで履いていて、早く試合で5本指ソックスとこのスパイクが合わさるのが楽しみです」、「あまり履いていると感じたくないので、いったん紐を全部緩めてから履くようにしています。履きつぶれるまで履きたいタイプなので。一応、予備は試合に持っていきますけど、踏まれて穴が開くとか、使えなくなるまで同じスパイクを履いています」と、スパイクのこだわりについても言及した。

 トークショーでは6月の日本代表戦でのプレーを久保自身が解説。ドリブルでのカットインを見せたプレーが流れると、「感覚もありますけど、相手を見ながら、基本的に相手の逆を突くようにしています。中に切れ込むときは、スピードで抜くより、いかに相手の重心をずらすかだと思っているので。相手との間隔が短いときは、スピードで抜くと次の相手とかち合ってしまうので、できるだけスピードは上げずに、いかに一瞬のボディフェイント、アジリティで抜けるかに僕はフォーカスしています」と、久保流の1vs1での心構えを明かしている。

 さらに、“速さ”という部分を鍛えるために取り組んでいることを問われると、「今は速さを模索している段階。トレーニングの部分で他競技の選手の動きも見たりして、何とかサッカーに取り入れられないかなと思って今は頑張っています」と、サッカー以外のスポーツ競技からも貪欲に吸収しようとしているようだ。

 また、6月の日本代表戦を振り返り、「(その前の代表戦があった)3月から6月の間に4点取ったと思いますけど、コンスタントにチームの結果に携われると、チームの勝利に貢献できたことが、結果の面での自信になったと思います」と、レアル・ソシエダでの好調から好循環にあったと話し、「より結果を求めるようになりました。以前までの僕にはなかった一瞬の動き出しや、ゴールを取るための動きが増えたと思います」とそれまでのシーズンから、この1年間での自身のスタイルの変化にも言及した。

 日本代表はFIFAワールドカップカタール2022が終わり、“第2次”森保一体制として3月から新チームを始動。現在は4-2-3-1と4-3-3をベースに戦っているが、「4-2-3-1であれば3枚の真ん中、4-3-3であれば右ウイングが僕の第1希望です。監督から(希望を)どんどん言ってきてくれと僕たちに言ってきてくれるので、僕だけなく、『自分がどこでプレーしたい』『どこを見てくれ』というのは、新しいチームになったこともありますし、どんどんみんながアピールしていると思います。もちろんスタートから出たいです。途中から出て試合の流れを変えるのも後で見たらインパクトが大きいので、どちらでも準備はしていますけど、僕はスタートから出たいです」と、自身の起用法やスタメン出場へのこだわりも見せた。

 トークショー後には久保が小さいピッチでドリブルの技術を披露するコーナーも。スポットライトがピッチ上をランダムで照らした5箇所をドリブルでいかに早く回れるかのタイムトライアルで、イベント後には一般参加者が久保の記録に挑める。久保は4秒73という記録をマークしたが「タイムトライアルの話を聞いて、けっこう緊張したんですけど、思っていたより良いタイムが出たかな」と安堵しつつ、「自信ある方がいたら、僕のタイムだけ超えないでくれると助かります(笑)」と冗談も。もう一度、挑戦して記録更新を狙うか話を振られると、「人生一発勝負なので」と“信条”も飛び出している。

 久保は新シーズンに向けて、「代表チームとしても新しくなり、アディダスのスパイクも新しくなり、より新しい気持ちで新シーズンを迎えます。いろいろと新しいことづくめですけど、その環境の変化にしっかりついて行って取り残されないように、昨シーズン以上のプレーをチームでも代表でも見せていきたいので、皆さん応援よろしくお願いします」「「来シーズンは昨シーズン以上の、ある種ロケットスタートのような形で、集まっていただいたメディアのみなさんのニュースや番組に毎週末、載れるような活躍をシーズン序盤からしていきたいと思っていますので、僕のことをチェックしていただいて、全然厳しめでいいので、評価してもらえたらいいなと思います」と、意気込みを語っている。

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