ニューカッスル、ミランからトナーリ獲得を発表! 移籍金はイタリア人史上最高額の最大110億円

 ニューカッスルは3日、ミランからイタリア代表MFサンドロ・トナーリが完全移籍にて加入することを発表した。

 イタリアの若き司令塔が、母国を飛び出してプレミアリーグに初挑戦することとなった。ニューカッスルの発表によると、トナーリは2028年夏までの5年契約を締結。移籍金は公開されていないものの、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、ボーナス込みで7000万ユーロ(約110億円)ほどと報じられた。イギリスメディア『BBC』によると、この金額はイタリア人選手の移籍金として史上最高額だという。

 トナーリは2000年5月8日生まれの現在23歳。ブレシアのアカデミーで育ち、2017-18シーズンのセリエB第1節ヴェッリーノ戦でトップデビューを果たした。2020年夏にミランへ加入。自身が憧れを公言していたクラブでは、“ロッソネロ”(ミランの愛称)のレジェンドでもあるジェンナーロ・ガットゥーゾ氏に許可を得た上で背番号「8」を背負った。ミランでは欠かせない中盤の1人として徐々に台頭し、在籍した3シーズンで公式戦130試合出場7ゴール13アシストを記録。2021-22シーズンにはクラブにとって11シーズンぶりの“スクデット”に大きく貢献し、2022-23シーズンはチャンピオンズリーグ(CL)でのベスト4入りも経験した。

 また、2018年10月にはイタリア代表に初招集。翌年10月に満を持してデビューを飾り、ここまで通算14試合に出場している。今夏はU-21イタリア代表の一員としてU-21欧州選手権(EURO)に出場し、キャプテンとして全3試合のピッチに立った。

 完全移籍加入に際し、トナーリはニューカッスルのクラブ公式HPを通してコメントを発表。新天地での意気込みを明かした。

「まず第一に、僕のキャリアにおける大きなチャンスを与えてくれたニューカッスルに感謝したい。僕はこれまで通り、全力を尽くしてピッチの上で信頼に応えるつもりだ。『セント・ジェームズ・パーク』でプレーすることをとても楽しみにしているし、ファンの情熱を直接感じる瞬間が待ちきれない」

 また、ニューカッスルを率いるエディ・ハウ監督はクラブ公式HPを通して「サンドロをニューカッスルに迎え入れられて嬉しく思う。彼は類まれな才能の持ち主で、メンタル面、フィジカル面、テクニック面のどれをとっても我々にぴったりの選手だ」と称賛。「彼はまだ23歳だが、既にヨーロッパのトップリーグやCLにおいて、キープレイヤーの1人として重要な経験を積んできた。母国の代表選手としてもプレーしている。だが、それと同時に我々と共に成長し、進化するチャンスと可能性も備えている。これからはじまるエキサイティングなシーズンに向けて、彼を我々のチームに加えられてワクワクしているよ」と期待を寄せた。

 2022-23シーズンのプレミアリーグを4位で終えたニューカッスルは、2002-03シーズン以来となるCL本大会の出場権を獲得。21シーズンぶりのCLに挑む新シーズンを前に、夏のマーケットにおける動向にも注目が集まっていた。既にデンマークのオーデンセから18歳のガンビア代表FWヤンクバ・ミンテの加入が決まっているが、同選手は新シーズンに向けてフェイエノールトへのレンタル移籍が決まっている。来季加入する新戦力という意味では、トナーリが今夏の“第一号”となった。

【動画】ニューカッスルがトナーリ加入を発表!

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