インテル、ボルシアMG退団のマルクス・テュラムを獲得! 父が活躍したセリエAに初挑戦

 インテルは7月1日、フランス代表FWマルクス・テュラムの完全移籍加入を発表した。

 M・テュラムは2022-23シーズン限りで前所属先であるボルシアMGとの契約が満了を迎えていたため、フリートランスファーでの加入だ。イタリアメディア『ジャンルカ・ディ・マルツィオ』によると、6月27日にはメディカルチェックが完了していたという。契約期間も公式には明かされていないものの、2028年6月30日までの5年契約となる見込み。年俸は600万ユーロ(約9億4600万円)程度と報じられた。

 ボルシアMGからのステップアップが確実視されていたM・テュラムの去就には大きな注目が集まっており、一時はミランが獲得に近づいていると報じられた。だが、最終的には同じミラノに本拠地を置く“ライバル”が争奪戦を制した。インテルは2022-23シーズン限りで契約が満了を迎えるボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコがフェネルバフチェへとフリー移籍しており、レンタル移籍で加入していたベルギー代表FWロメル・ルカクも去就が不透明となっている。新たなストライカーの確保が急務となっていた中、ブンデスリーガで実績を残したアタッカーが“ネラッズーロ”のユニフォームを身に纏うことが決まった。

 M・テュラムは1997年8月6日生まれの現在25歳。ソショーのアカデミー出身で、トップチーム昇格後の2017年5月にギャンガンへ完全移籍加入した。2019年夏には母国フランスを飛び出し、ドイツのボルシアMGに4年契約で加入。新天地では背番号10を託された。ボルシアMGでは加入直後から攻撃の要に君臨。“ラストシーズン”となった2022-23シーズンは、ブンデスリーガ全34試合中30試合のピッチに立ち、13ゴール6アシストを記録した。在籍した4シーズンの公式戦通算では134試合の出場で44ゴール29アシストをマークしている。

 また、フランス代表としても2020年11月にデビュー。その後は“レ・ブルー”(フランス代表の愛称)の厚い選手層に阻まれ、即座に定着とはならなかったが、FIFAワールドカップカタール2022では25名のメンバー発表の5日後に”26人目の招集選手”として指名。代表チーム入りを果たし、本大会では5試合のピッチに立った。これまでフランス代表通算で10試合に出場している。

 M・テュラムの父は、かつてフランス代表としてFIFAワールドカップフランス1998やEURO2000を制したことで知られるリリアン・テュラム氏。同氏はモナコで頭角を現すと、その後はパルマとユヴェントスで中心選手として活躍した。偉大な父の背中を追いかけるかのごとく、M・テュラムもセリエAを舞台にプレーすることとなる。

【画像】マルクス・テュラムがインテルに到着!

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